内容説明
新しい家のすみずみを我が物顔で見て廻る、その悠々たる歩調といったら……どうも飼い猫の「花子」は、平岩家の本妻は自分だと思っているらしい。先輩作家を悼み、旅先で心揺さぶられ、旧友と笑い合い、変わりゆく風習に目を細める、その悲喜こもごも。頁を繰れば自然と頬が緩む、ユーモア滲む名随筆集。
目次
国立劇場おきなわ
雨後天青
ファーストフード
太郎と花子
浮世の義理
戸川先生と鶏卵素麺
思い出さまざま
やるせない東京
戸川先生と御家族
日本語文化
今 昔
ショック
長崎は雪
温泉と農作業
春の旅
江戸の物揃
花 火
たべもののはなし
さっちゃんはね
船のはなし
新年早々
声と音
桜、さくら
御寺廻り
ワニと龍
木曾五木
遠藤周作さんのこと
村上先生と文士劇
五十年
はなと申します
蜜 柑
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
16
かわせみが好きだったので。一つだけわからなかったこと、松田聖子母子みたいな親子連れってどういう意味?今年6月に亡くなられたんだ、合掌2023/09/01
mahiro
9
師である戸川幸夫氏への思いや廃れてゆく日本の美しい言葉傍若無人な首都高速工事への怒りなど、佐藤愛子氏ほどきつくはないがきりりと背筋の伸びた昭和の女性らしいエッセイ。ご夫君と愛猫のほのぼのとしたエピソードもいい。代々木実家が八幡宮の宮司とは知らなかった。2015/05/04
しん
3
もう少し人生観とか、日常の生活についてだとか、そういうエッセイが多いのだろうと思っていたけど、僕が期待したものとは違ったみたいだ。でも、とても読みやすい文章で、エッセイのお手本みたいな感じだった。2011/06/03
pantyclub
0
著者の独り言的な内容のエッセイ。作家であり、主婦であり、祖母としての思いが描かられている。違った立場で面白い。普通の女性の部分が実は魅力的である。昭和が多く詰まっている部分も同世代的には良い。時代を共有しているから理解できるところが大きいと思う。主婦のグチ的な部分は素敵に思う。文章も優しくて、文字も大きめで大変読みやすい本です。2024/04/22
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