ビーズログ文庫 死に戻り公女は繰り返す世界を終わらせたい【電子特典付き】

著者名：藤烏あや【著者】/すがはら竜【イラスト】

KADOKAWA（2024/11発売）

• ISBN：9784047381407

内容説明

夜会で王子に婚約破棄されたリリーは何者かの襲撃にあい命を落とす……が、気付くと夜会の前日に戻っていた！　
自らの運命を変えると決意したリリーは謎の男ジークの協力を得て、ある事件を追うことに。
ところがその真相に迫るも共に命を落とし――また、夜会の前日に戻っていて!?　
繰り返す死を終わらせるためリリーとジークの戦いが今始まる！

第6回ビーズログ小説大賞受賞作！

【電子限定特典付き】
書き下ろしSS『ジークの話』収録！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[尚侍]

面白かった。死に戻りをするたびに少しずつ謎が明らかになっていくので、ループした先でまったく違う生き方をする系の作品とは違う楽しみ方ができました。思っていたよりも事件の根が深いのも良く、すべての謎が解決した後の爽快感はひとしおでしたね。その一方でこれはこの手の作品すべてに言えることなのですが、プラットフォームは書籍ではなくノベルゲーであった方がより作品への没入感が深まったように感じます。特に本作のように事件の根が深い作品はノベルゲーでじっくりやりたいなという気持ちが強いですね。

2024/11/26

[史]

ループもの。テンポ良し。だけどちょっと全体的にどこか巻気味とも思える。思ったよりも主人公とヒーローが強くないのも気になるところ。こういう話がループものになってしまうという部分が一抹の寂しさがあったりもする。逃避行からの問題解決や城内でばったり潜入からのバディとか、そういう方が似合いそうな二人ですからね。壮大にしたら逆に盛り上がりに欠ける結果に。なんともこう、惜しい作品。なんとも。

2025/01/29

[榛名]

重厚な物語と伏線の数々に読む手が止まらなくなりました。私は好きなループ系です。もともと購入したきっかけはループ物っぽいなと思いまして、購入させていただきました。何回も繰り返す世界、変わらない世界、何回も何回も世界が廻る。その世界線がしっかりしていて、こことここがここにつながるということが分かってくると、誰がどういう経緯でそうなったのかなどを考えながら、一緒に読み解いてきました。ヒロインがすごくかっこよくて、強くて、強強ヒロインだったのも好感が持てました。

2025/06/30