内容説明
ガザ・ウクライナの痛みは私たちの痛みではないか、と私たちに激しく問いかけているように思えてくる。
元国際会議通訳の詩人による世界的な視野を持った詩集。現在も破壊が続くガザとウクライナの人びとの筆舌に尽くせない悲劇をテーマにしている。「地球上の至る所に/かつて在った、/地球上の至る所に/この瞬間も在る、/そして、/これからも在り続ける/ウクライナやガザ。」を、他人事ではなく、自らの問題として受け止めることができるだろうかと提起する。さらに、「平和を祈るだけなら/偽善者/に過ぎない/のだろうか?」と問いかけて、「祈り」も含めて、生き方から滲み出てくる多様な答えを促している。
【著者】
熊谷ユリヤ
1953年札幌生まれ。詩人。英語会議(同時)通訳者、大学教員を経て翻訳者。1994年にUniversity of New South Wales大学院で英語学英文学複合修士号取得。詩誌「核」「地球」「極光」に参加。2024年現在、札幌大学助教授を経て英語専攻教授。
目次
Ⅰ
地球上の至る所に在る
オオカミの遠吠えを聞いた夜
センソーなんて大キライ!
先祖の罪を背負わされ
犠牲になるのはいつも民間人
Ⅱ
イスラエルへの旅の記憶
歴史のどちら側に立てば
乳と蜜溢れる約束の地へ
Ⅲ
劇場の文字 ―コドモタチ
少女は二枚のチョコレートを
少女は異国で夢への一歩を
兄弟国家などでは無い!
平和という言葉の意味が
束の間の別れであれ!
国境駅の別れ
血を流す覚悟はありますか
自由のために身も魂も
当たり前の日常を
翼無き命たちのために
解説 鈴木比佐雄
あとがき
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