ドヴォルザークに染まるころ

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ドヴォルザークに染まるころ

  • 著者名:町田そのこ【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 光文社(2024/11発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334104511

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内容説明

小学生のとき、担任の先生と町の外からやって来た男が駆け落ちしたのを忘れられない主婦。東京でバツイチ子持ちの恋人との関係に寂しさを覚える看護師。認知症の義母に夫とのセックスレスの悩みを打ち明ける管理栄養士。父と離婚した母が迎えに来て、まもなく転校することになる小六の女の子。発達障害のある娘を一人で育てるシングルマザー。小さな町で、それぞれの人生を自分らしく懸命に生きる女性たちを描いた感動作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

456
12月の第一作は、町田 そのこの最新作、町田 そのこは、新作中心に読んでいる作家です。 衝撃的な一文で始まる廃校真近の田舎における女性達の群像劇連作短編集、思いっ切り閉塞感が漂って来ました。 残念ながら著者にしては、感動少な目です。 https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334104511 【読メエロ部】2024/12/01

さてさて

437
北九州にある『かなた町』の『来年春には廃校になることが決まっている『柳垣小学校』で『廃校前の最後のイベント』として開かれる『柳垣秋祭り』に集う在校生、卒業生の5人に光を当てるこの作品。そこには、『男尊女卑』の感覚が強く残る人々の関係性を鋭く抉る物語が描かれていました。北九州在住の町田そのこさんだからこそ描けるリアルな空気感に驚くこの作品。『ドヴォルザーク』の『家路』が良い味を醸し出してくれるこの作品。抑圧から解き放たれていく彼女たちの心の中を思う物語の中に、過去と現在を巧みに交差させる、そんな作品でした。2025/03/05

bunmei

400
小学校時代、担任の女教師が学校でセックスをしている所を目撃した…というショッキングなシーンで始まる本作。あれから数十年の年月が流れ、小さな村のその小学校も廃校になり、閉校式典に集った嘗ての同窓生の女性達。村社会の中での閉塞感に息を詰まらせ、生き方に自問自答を繰り返す女性達の本音と葛藤が綴られていく。女の性(さが)としての宿命と共に、隣の芝の青さへの渇望が潜んでおり、女性の強かさも伝わる。そんな中、ドヴォルザークの『家路』が流れ夕日に染まる時、各々の生き方にも光明が差し込む町田作品らしい結末が待っている。 2024/12/16

hirokun

314
★3 福岡の田舎町を舞台にした連作短編集。今も残る男尊女卑の気質、家制度、家父長制の因習、地域の人たちとの濃密な人間関係と必要以上の忖度、それらが通奏低音のように作品中に抑圧的に響いている。文章中に出てくる自分らしく自立して生きていく事の必要性については強く感じられるものの、私自身の読解力の不足により、町田さんのこの作品に込めた意思を理解することが出来なかった。内容的に深い作品なのだろうが、私が町田さんに期待するいつもの作品とは少し系統が違っており残念!!2024/12/20

うっちー

306
私の知らない狭い世界のはなしでした。良くも悪くもあるのでしょう? 2025/01/01

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