内容説明
本書はウクライナ人の歴史家、軍事研究家であるミハイル・ジロホフが、ウクライナ戦争における航空戦の様相を日ごとに記録したもの。両軍の戦闘序列から、固定翼機、ヘリコプター、UAV、地対空ミサイル、MANPADS(携帯式防空ミサイル・システム)などの装備の解説に加え、宇露両軍が挙げた顕著な戦果を、客観的なエビデンスに基づいて詳述する。ロシア軍による大規模侵攻開始から、ウクライナ軍の反攻開始に至るまで、ウクライナの空で何が起きていたのかを明らかとする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koning
37
タイトル通りの本。ロシアによるウクライナ侵略第2弾である2022年のあけすけで大っぴらな侵略に対してのウクライナの反撃における航空戦の記録。23年8月までのものなので、F-16等が入るまでの記録になる。OSINTベースに加え、著者の史家的視線がこの時期の空に限ってではあるけれど色々クリアになる。2024/12/01
F4ふぁんとむ
3
もう、ドローンはばんばん戦場に投入されているんだ。認識不足であった。2024/12/30
好古
3
【感想】内容は主に2022年2月のロシア軍の攻撃に端を発した開戦から時系列に沿って、いつどこでどんな兵器がどんな成果を挙げた、またどの軍にどのような損失が発生した、等といった出来事をベースに戦況をまとめられている。航空戦とあるがパイロットの証言とかエピソードのようなものはなく、いわば「軍事資料」であり、そうした情報から判断材料を読み取れる人は面白く読めるだろうが、「読み物」として期待して読む物ではない。主な情報は航空関係だが、限定的ながらウクライナ戦争のこれまでの経緯の全体図を俯瞰することもできる。2024/12/24