内容説明
奇跡の財政再建をなしとげるも、
西郷、大久保ら維新の元勲から「悪人」と憎まれた男の実像。
維新の大業をなした薩摩の「起点」となった人物に光を当てる傑作評伝!
江戸後期の薩摩藩は莫大な負債を抱え、瓦解寸前だった。
そこに起死回生の大手術を行なったのが、
薩摩藩家老・調所(ずしょ)笑左衛門広郷(ひろさと)である。
調所の財政改革を経て、薩摩は洋式工業の中心、日本随一の富強国となり、
のちに西郷らあまたの元勲を輩出した。しかし元勲らは、
調所を「極罪ノ者」としてその業績を抹殺し、彼の遺族を罰した。
本書は、調所の子孫や縁故の人たちからの聞き書きや史料調査を
尽くしてものした傑作。幕末薩摩の力の源泉に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
1
調所家の来歴と薩摩藩: 調所家と笑左衛門 島津七十七万石の家臣団 兵児気質と笑左衛門の素顔 重豪と斉宣の時代: 重豪登場で一変・薩摩の士風 近思録派・復古政策 重豪の巻き返し 財政を立て直した蛮勇: 調所笑左衛門 薩摩藩財政行き詰まり 大坂町人を味方に 五百万両を踏み倒す 物産・流通改革と黒糖収奪: 調所流・合理的節約財政 物産開発と流通改革 黒糖植民地、奄美三島 黒糖専売→増収策 調所改革への不満: 農政の乱れを正す 軍制改革 斉彬と調所の対立: 調所をめぐる虚実 黒い噂の中での最期 お由羅騒動の怨み2024/09/29




