「植物」をやめた植物たち

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「植物」をやめた植物たち

  • 著者名:末次健司
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 福音館書店(2024/11発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784834088113

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内容説明

植物といえば、緑色の葉っぱを思い浮かべますよね。それは、緑色の色素があるからです。この色素があることで、多くの植物は光合成をして、日光から栄養を作り出すことができるのです。ところが、この色素を持たず、キノコなどの菌を「食べて」生活する植物たちがいます。光合成をやめた植物たちは、色や形も風変わりなものばかり。彼らのちょっと変わった生活をご紹介します。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

95
タイトルが面白い。植物は光合成するのが当たり前なのに。それをせずに他の生き物を「食べて」生活している・食べると言っても大口を開けて食べるのではないのだが。世界的には1000種くらいいるとか。根に入ってきたキノコやかびを消化してしまう。この植物のことは、うっすら知ってはいたが実際に見たことがないのでそれが残念。ギンリュウソウは割と見つかりやすいそうだが・・・もう少し調べてみたいと思った。児童書とはいえ大人にも十分な内容。図書館本2025/09/07

☆よいこ

84
分類471。たくさんのふしぎ傑作集。「植物」をやめた植物=光合成をやめた植物「菌従属栄養植物」▽光合成をしないので緑以外のカラフルなものが多い。[①キノコを食べる]キノコと光合成をする植物のネットワークに横入りして、キノコの菌糸を消化する[②花粉の運び方]自家受粉。キノコに依存する[③種の運び方]昆虫に食べられる▽最初キノコのことかと思って手に取ったら、キノコに寄生する植物だった。ギョリンソウの名前くらいしか知らんかった。新種を発見したいなら穴場グループらしい。2023年発行2025/03/14

サンダーバード@怪しいグルメ探検隊・隊鳥

70
(2025-40)【図書館本-28】児童書だったけど、なかなか面白い。通常の植物は「光合成」を行い、太陽光と二酸化炭素から必要なエネルギーを作り出す。だがそれをやめて、他の植物に寄生することによって栄養素を摂取するように進化した植物がいる。私はギンリョウソウくらいしか見たことが無かったけれど、こんなにたくさんの種類がいるのを知って驚いた。光合成をやめて他人に寄生することにより、光の当たらない森の奥深くでも生育できるようになったこれらの植物たち。これは果たして進化なのか、生存競争からの逃避なのか?★★★+2025/03/15

やいっち

69
「(前略)光合成をやめた植物たちは、カラフルで変わった形のものばかり。種類もさまざまです。小さくて目立ちにくいものが多いですが、じつは日本中どこでも、身近な森にひっそりと生息しているんですよ。どうして彼らは光合成をやめてしまったのか? どんな花を咲かせ、どんな生きものに花粉や種子を運んでもらっているのか? 暗い森のなかで生きのびるための、彼らのたくみな作戦をときあかします。」小学生対象の図鑑。うん、我輩向き。植物の生存戦略の巧みさ、必死さ。2025/05/25

たまきら

42
読み友さんの感想を読んで、楽しみにしていた一冊です。自分の力で栄養分を合成することをやめた菌従属栄養植物を紹介している写真絵本なんですが、すごい情報量で感激しました。ギンリョウソウぐらいは知っていましたが、後はすべて初見で、生態だけでなくなぜそのように進化したのかに俄然興味がわきました。表紙のホシザキシャクジョウをはじめ、魅力的な姿にも惹かれます。種の媒介者など、最新研究が盛り込まれた素晴らしい内容でした。続編期待!2025/02/22

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