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内容説明
本書は、第二次世界大戦までの人類と化学の壮大なドラマを、世界史通の化学鉄人講師がまとめたものです。出来事の表層的な羅列ではなく、社会や政治、戦争といった出来事の根本にある「物質」を主人公に、それらがどうやって影響し合ってきたのかというつながり、歴史の因果関係がわかる解説になっています。宇宙誕生、生命誕生の話にも触れたあと、ホモ・サピエンスの登場。火薬あり、石油あり、香辛料あり……。「4万1000年前ごろ=赤色顔料の利用」「前4000年ごろ=ビールの誕生」「815年ごろ=イスラームの錬金術」「1846年=エーテル麻酔手術」「1920年=プラスチックの時代」「1942年=ペニシリンの実用化」などの大見出しがあり、それぞれのテーマを深掘りしています。「文系」の人でもスラスラ読める、超おもしろ講義です。イラスト・写真あり。文庫書き下ろし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
264
いつの時代も戦争、戦争で嫌になります。特に世界史は、大航海時代以降の植民地化と奴隷貿易等、非人道的で陰鬱になります。衛生観念の向上した歴史は良かったです。特に病院に於ける殺菌とか、私生活上でのアルカリ石鹸が普及したとか。歴史の皮肉も少なくなく「最悪の男」の称号を与えられたトマス・ミジリー。四エチル鉛、フロンガスの発見。利用は初めは良かったのに実は環境破壊していたと言う。そんなーって思ったのでは。ダイナマイトも数々の功罪を残しましたが、ノーベル賞として昇華させるのは科学者としての矜持であり、誉れでしょう。2025/07/13
gonta19
130
2022/9/17 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。 2024/1/10〜1/16 河合塾講師の大宮氏が、人類の歴史を化学の側面から語る壮大な世界史。こうやってみると、化学における発見が人類の歴史の大きな転換点になっていることがよく分かる。面白かった。2024/01/17
樋口佳之
47
ご紹介感謝です。物質無くして人間の歴史は語れず、その物質と言う場合、本当に多大な影響をもたらすのは、物理学では無くて、工学と化学だなって読み終えました。世界史総合になっても、こういう視点はなかなかなのだろうし、一見無味乾燥な化学に取り組む動機付けにもなるのでは。分量もさほどでは無いし、副読本になるのではないかな。2025/08/01
へくとぱすかる
45
化学史こそが世界史を動かす原動力であった。想像をはるかに超えて世界史と化学史は、密接につながっている。人間自身が物質として存在していて、身体の外部と物質の交流をしていることが、生きている証なのだから当然といえば当然。しかしそのことを、普段の私たちは、なぜかネグレクトしているのだなと思う。歴史上かなり多くの科学者が、生前には評価されないままに終わったことは残念。現代のわれわれの生活水準がその上に成り立っていることをもっと意識していい。一方で、その成果が戦争に利用されている事実には複雑な思いになってしまう。2022/05/13
Ezo Takachin
12
世界史とともに、科学技術(化学)の発展進化を追っていきます。人類は科学の進歩とともに人口を増やし、戦争をし、生活水準を上げてきた。新たな発見は病気の治療などにも役に立つが、使い方次第では大量殺戮の武器になってしまう。効果も大きければ副作用も大きい。2023/02/15
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