講談社文庫<br> 誰かがこの町で

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講談社文庫
誰かがこの町で

  • 著者名:佐野広実【著】
  • 価格 ¥957(本体¥870)
  • 講談社(2024/11発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065376195

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内容説明

江戸川乱歩賞作家が「地域の同調圧力」をテーマに描いた衝撃作。

ゾクゾクが止まらない、読む前には戻れないミステリー!

高級住宅街の恐ろしい秘密。住民たちが隠し続けてきた驚愕の真実とは?

人もうらやむ瀟洒な住宅街。その裏側は、忖度と同調圧力が渦巻いていた。
やがて誰も理由を知らない村八分が行われ、誰も指示していない犯罪が起きる。
外界から隔絶された町で、19年前に何が起きたのか。
いま日本中のあらゆる町で起きているかもしれない惨劇の根源を追うサスペンス!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mayu

24
初読み作家さん。三十年以上前に作られた高級住宅街が並ぶ鳩羽地区。安心安全な町で起こった失踪事件。家族の中で唯一、幼い頃に施設に預けられた娘がいた…。「この町には悪い人間はいない」白いものを黒だと地区長が言えば、皆が従う同調圧力の恐怖。地区の安全の為だというおかしいルールに当り前に慣れていき、歪んだ正しさを武器に邪魔者は徹底的に攻撃する住民たちが怖い。監視する様な目を向ける住人にくすんだ空気を纏う町に覆われた事件が気になり、一気読みだった。狭いコミュニティの中で生まれる同調圧力について考えさせられる一冊。2024/11/21

takaC

17
wowowドラマを見たのが先だけどドラマと原作はそれぞれ一長一短です。本の方が短は少ないかな。2025/01/26

くろねこ

10
え、なにこの町…こわ。よくある田舎の閉塞感とも違う、どちらかというとカルトに近い街の集団で行われる犯罪とその隠蔽。。 自分がもしこの町に引っ越したらどうなるんだろう…そんな事ないと思いたいけど染まっていくのだろうかって考えるとますます怖くなる。 宿主の近藤さんがとてもいい人。2025/02/12

スミレ

9
法律事務所の調査員・真崎は、養護施設で育った麻希の失踪した家族を探す仕事を引き受け、麻希と共にかつて一家が住んでいた町に足を踏み入れる。 真崎と過去の誘拐殺人事件の遺族である木本夫人の視点で展開されるのが緊迫感があって良かった。 誘拐事件と一家失踪にはどんな繋がりがあるのか、ラストで明らかになる真相に驚愕。 「安心安全な町作り」も度を過ぎるとこんな風になってしまうのか、もう恐怖しかない。 真崎たちが身を寄せた民宿のご主人が良い人すぎて救われました。 麻希ちゃんのこれからの人生が良いものでありますように…。2024/11/29

あられ

8
ドラマ化されたとネットでみて読んでみた。うう、おぞましい。orz。。。安全安心な町で起きた誘拐殺人事件。犯人は町の外から来たと思われたが。。。その事件を調べた一家が失踪、唯一の生き残りの娘が家族のことを調べはじめるが、町のひとは皆、非協力的。法律事務所の調査員に対しても同様だった。。。この町の人たちが異様。安全安心な町のために、どんなこともやる、と洗脳されているがごとく。読みながら、気持ち悪くなりつつ、最後まで読んで、溜飲を下げる。殺人は犯罪、ということすら乗り越えてしまう同調圧力、コワい。2024/12/29

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