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内容説明
平成(コロナ以前)の思考とは何か
鉄道の本質とは何か
鉄道を愛する政治学者による、思索の到達点/出発点
原武史さんは鉄道をひとつの場として考え、近代日本史のなかに置いてその歴史や現状をとらえてゆく。鉄道を通してその背後にある歴史を見てゆく。(略) 車両から一歩外に出て、鉄道を取り巻く場、環境をとらえてゆく。開かれた鉄道本である。(川本三郎「解説」より)
平成の時代から令和の現在に至り、鉄道という交通手段の本質はいかに変質したのか。
新幹線が増え、ローカル線が衰退する。
豪華列車が登場し、地方で廃線が増える。
そして、コロナ禍が人間どうしの距離を引き離し、鉄道の公共性は失われてゆく。
日本近現代史における「鉄道」の意味を問う愛惜の鉄道文化論。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
niz001
8
初著者。解説に書かれているところの『鉄道ファンとしての楽しみも語られ』ている個所は楽しんだがそれ以外が合わず。妙に皇室の話が多い。2025/01/17
辻井凌|つじー
3
関連づけのスペシャリストだ。本題の鉄道でも、専門の政治思想史でもない、違うジャンルの本や小説から鉄道に結びつけていく。発想の広がり実に楽しみだ。こうやって自分の好きなものに何事も結びつけていく力は才能だし、仕事につなげているのもすごい。 https://note.com/nega9clecle/n/nac2abe3ef7de2025/05/17
だんだん
3
読み始めから読み終わりまで、淡々と、「ふむふむ」といった感じで気づいたら読み終えていた。もともとが雑誌に連載していたエッセイから持ってきたという経緯なんかも、このような感じの読み方になるのかもしれない。2025/04/12
Go Extreme
2
歴史のダイヤグラム 動く公共空間 誤配の可能性 線としての鉄道 柳田國男の鉄道論 車窓の光景 記憶に残る一瞬 皇室と鉄道 ミッチー・ブーム 平成流のお手振り 占領下の専用列車 新幹線の革新 駅名変遷ものがたり 上野駅 ターミナルの終焉 参勤交代 交通の政治学 レッドアローからラビューへ 常磐線 分断と一体性 ローカル線の魅力 フリーゾーン構想 三陸鉄道 応援の輪 南満洲鉄道 あじあ号 宮脇俊三 鉄道の黄金時代 公共交通の役割 コロナ禍と鉄道経営 採算性だけではない価値 只見線の健闘 陰翳礼讃の旅2025/04/20
onepei
2
鉄道ファンがゆえにいろいろ言ってしまう感2025/03/23