内容説明
「長嶋さんの書く日常って素晴らしくしみじみ良いなあと思う」犬山紙子(解説より)
「コロナ以後、宙ぶらりんになったままの願いや欲望を、本書が慰めてくれた気がした」綿矢りさ
「不要不急の言葉で、僕の生活も止まった。この本を読んで、あの時期のごたついてた気持ちをひとつ整理してもらえた」藤井 隆
「伝えたい気持ちと、見つけたなにかを言葉にしていくことが、一日一日を支えてくれる」柴崎友香
夫の「俺」、妻の「私」、2歳の娘。
あの年。あの日々。思いが交錯し形をなす傑作小説。
緊急事態宣言で2歳の娘の通う保育園が休園になった。
マスクが店先から消え、プールもドラム教室も休みになり、ありとあらゆるものが静止したコロナ下でも、子どもの成長は止まらない。
作家の夫「俺」と、漫画家の妻「私」は、手分けして育児をしながら非常時の日常(ルーティーンズ)を歩きはじめる。
かけがえのない家族小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
umico
7
定期的に摂取すると身体と心が整う長嶋有さん。「満ちた」という気持ち。「私はかつて願いに乗っていて、またこうして願いに乗る。」描かれるのはコロナ下ではあまりにもありふれた日常だけど言葉選びが独特でその選び方が気持ち良い。愛おしいポイントが押さえられていてユーモアがある。私の日常(ルーティーンたち)も細分化して言葉にしたくなる。きっと本を閉じれば忘れてしまうような些細な夫婦のやりとり。その裏でほんとなら知ることもない色々をみんな考えたり思い出したりしてる。知らないうちにシンクロしてたりしてなかったりして。2025/04/09
miu
7
緊急事態宣言が発令されたときの家族3人。2才の娘と小説家の夫、漫画家の妻。交代で娘を見ながら同じような日々はつづく。だかしかし!同じように見えても夫と妻、ふたつの視点から見れば少しずつ違っている。この何気ない日常の会話の面白さを描くうまさ。長嶋さんの小説を読むと、そうそうそうとニヤつくことが多い。そして、言語化されていることに喜びを感じてしまう。ルーティーンって決して退屈じゃない。だからルーティーン動画はやるのでしょう?2025/01/14
文庫本依存dive
4
『ルーティーンズ/長嶋有』読了。 舞台はコロナ禍初期。作家の夫と漫画家の妻、保育園に通う2歳のこどもの、コロナによる突然の変化に戸惑いながらもマイペースにほのぼの暮らす日常の物語。平凡のようでいて凡庸ではない時間の積み重ねが何とも愛おしい。 同じ暮らしを夫の視点と妻の視点から描くことで、普通に見える景色がまったく意味合いが変わってくるのがクスリと笑えて、長嶋作品らしいニンマリした読後感に。 こういう日々こそがほっこり幸せだな、としみじみ思う。2025/08/02
こぶた
3
★★★★ 長嶋有さん、やっぱり好きだー コロナのせいで家族に閉じている穏やかで愛すべき日常生活。家族にしか通じないジョークがあったり、それぞれの記憶や思いがあったりしながら、日々は過ぎていく。ロレックスの話の結末には笑ったし、なんかクスリと暖かい気持ちで笑えて嬉しくなってしまう。プリキュアや変身シリーズを知らなくて残念だった。でも伊坂さんのマリアビートルが出てきて、大発見したような嬉しさだった。2025/06/06
Sayuri Shimoyama
1
★★☆☆☆2025/01/12
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