内容説明
「私のいる場所が正義だなんて誰が言った」
5人の刑事の最低な1日の、最悪な選択。
「彼は法を破ってでも、君を救ってくれるのか?」
違法捜査 昇任試験 監察官室 追跡 6億3000万円 小心者 人質家族 逃走経路 管理官 埼玉県警武南警察署 警視庁捜査一課特殊犯捜査……
正義と悪の狭間を行く5人の刑事の行き着く先は……!?
誰も見たことのない、衝撃の警察小説誕生!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
57
出だしから目を釘付けにされる作風。本当にすごい。2024/12/08
ダミアン4号
39
強盗傷害事件の被疑者確保に向かった県警強行犯係の5人。被疑者の車が無くなっているのに気づき捜索を開始する。すると潜伏先付近で弾痕と血が付着した不審なワンボックスカーを目撃、運転席の男に声をかけると…銃撃戦、死体、出所不明の大金、人質籠城事件、警察官同士…犯人と…腹の探り合い…警官のモラルを大きく欠いたチームリーダー、正義を貫こうとする女刑事、犯人に拉致された新人刑事…この事件、チームの誰かが裏で糸を引いている?って思ったけど…そんな半端な物語じゃなかった。悪党同士の血で血を洗う抗争…この男に未来はあるのか2025/09/11
えりまき
17
2025(154)警察VS犯罪者。はちゃめちゃで面白い。同調圧力の警察ときっちり筋を通す犯罪者。キャラクターが個性的でもっと読みたい。 2025/06/24
NAOAMI
10
木内氏の本は嫌いだ。圧倒的スリルと起+承転承転結だらけで怒涛のスピード感で読ませてしまうしそのテンポの中で抜け漏れがなく納得させられるし、生き帰りの電車内で読み終えてしまうのに、読み飛ばした感はなくグッタリ読み疲れもする。ホント1日で読めてしまうから勿体ない。超コスパ悪い。だから嫌いだ。埼玉県所轄署捜査員たちが前半の事件で頭脳的な武装強盗と対峙しある種の共犯関係を結んだかと思いきや、後半は籠城する彼らを警視庁の包囲網から脱出させた挙句のラストシーン。丁々発止の会話と法をガン無視した悪びれない展開に大興奮。2024/11/26
Katsuto Yoshinaga
7
一言で言うと、埼玉県警所轄の五人と現金強奪犯一味のドンパチと、人質をめぐっての丁々発止。著者の作品は文庫化される順に追いかけているのだが、近年はコミカルやハートウォーミングな風味が強まっていると感じ、映画監督”きうちかずひろ”や「藁の楯」「水の中の犬」からファンになった身としては不満に感じていた。ところが本作では、かつての木内一裕に戻りつつある感があり、「おおっ!?」と嬉しくなった。とはいえ、相変わらず重層的多元的なところは全く無いので、アタマ空っぽにしたいときに読む本だなあ。2025/08/30
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