死んだ木村を上演

個数:1
紙書籍版価格
¥1,925
  • 電子書籍
  • Reader

死んだ木村を上演

  • 著者名:金子玲介【著】
  • 価格 ¥1,826(本体¥1,660)
  • 講談社(2024/11発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065376201

ファイル: /

内容説明

死が、かけがえのない生を輝かせる。

啓栄大学演劇研究会卒業生の元に届いた脅迫状。
『誰が木村を殺したのか、八年前の真実を知りたければ、2024年1月9日14時、雛月温泉の宿・極楽へ来い』
集められたのは、庭田、咲本、羽鳥、井波の4人。
木村が死んだあの日の夜、劇研4年生だった皆には、それぞれ秘密にしていることがあったーー。

奇跡は、舞台で起きる!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

222
金子 玲介、3作目です。死んだシリーズ三部作完結?、今回はミステリ群像劇でした。少し飽きてきたかも知れません。 https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=00004032722024/12/03

hiace9000

151
『死んだ…』3作目。8年前に死んだ木村の死の真相を知るためにその日を再現上演?! 三部作で完結か否かはさておき、それぞれ全く異なる設定、また誰もが予想だにしない切り口、そして斬新すぎる表現手法でもって衝撃とともに読ませてしまう金子劇場。これは会話劇か、シナリオか、小説か。文字でしかない平面から匂い湧き立ち始める登場人物の表情やしぐさ、声や熱や感情。金子演出の特異な才能とセンスには舌を巻くしかない。通底するのは「死」から立ち上がる強烈な生への叫び、「生」にある絶望からの再起か…。拍手は未だ鳴りやまない。 2025/01/13

Kanonlicht

146
大学の卒業公演直前に自殺した木村の死の真相を探るため、劇研の同級生が現場となった合宿施設に集まり、事件当時の行動を自ら演じていく。日常で交わされるような会話をそのまま小説に落とし込むスタイルは今回も健在。掛け合いが抜群にうまいので、セリフだけで人物の性格や表情まで浮かんでくる。ただ、題材が題材だけに、大体のオチは予想がつくのでは。「死んだ」シリーズを3作読んできて、「とどまる死者、進み続ける生者」というのがテーマになっていると感じた。2024/11/20

昼寝ねこ

143
8年前に死んだ木村の死の真相を当時の演劇サークルの仲間たちが探っていく。元演劇サークルだけあって演劇に仮託した推理劇。8年も前の出来事や会話をよくそんなに覚えているなあと最初から違和感があったがラストの展開で少し納得。しかし私は演劇にあまり興味がないので演劇的な会話にはついていけなかった。言葉を被せるような会話進行にも戸惑うし、グチャグチャな思考をグチャグチャなままで語られてもなあという感じ。演劇好きな人には面白いのかな。わかる人だけにわかってもらえればいいというのは作者の狙い通りなのかもしれない。2025/07/29

☆よいこ

119
8年前大学の演劇研究会の合宿中、天才演出家の木村が自殺した。木村の妹の璃佳(りか)に呼び出され、当時一緒に合宿していた4人は同じ宿に集まる。売れない舞台俳優の庭田(にわた)、演技をやめ会社員になった井波(いば)、売れっ子芸能人の咲本(さくもと)、演劇団を主宰する演出家羽鳥(はとり)は、当時の合宿を再現して木村の自殺の原因を探る▽4人の告白が濃い過ぎて圧倒。記録もしていない8年前の会話がそんなに鮮明なんだとか途中でコントを疑ったが、ラストの終局で胸落。構成というか、本としての仕掛けが上手い。2024.11刊2025/01/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22250048
  • ご注意事項

最近チェックした商品