文春e-book<br> 坂の中のまち

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文春e-book
坂の中のまち

  • 著者名:中島京子【著】
  • 価格 ¥1,700(本体¥1,546)
  • 文藝春秋(2024/11発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163919157

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内容説明

「隣に座るって、運命よ」
文豪ひしめく坂だらけの町の不思議な恋の話。

上京して大学に通う〈わたし〉の隣に座った〈エイフクさん〉は、
ちょっと好みの見た目をしていた。

江戸川乱歩『D坂の殺人事件』の別解(!?)、
遠藤周作『沈黙』の切支丹屋敷に埋まる骨が語ること、
安部公房『鞄』を再現する男との邂逅、
夏目漱石『こころ』みたいな三角関係……。
風変わりな人たちと、書物がいろどる〈ガールミーツ幽霊譚〉。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

249
中島 京子は、新作中心に読んでいる作家です。本書は、坂道文豪オマージュ小説でした。 本日、偶然にも本書の舞台となっている茗荷谷&乃木坂に行きました。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841639191572024/12/03

旅するランナー

215
主人公坂中真智が坂の中の町(東京小日向)に住む話。坂と文豪の話が長い志桜里さん(祖母の親友、でも実は…)の家に居候しながら、近くのO大学に通い始める。同学年のよしんばちゃん(おじいちゃん言葉が普通に出てくる)や、文芸サークルで知り合ったM大3年のエイフクさんら独特な世界観を持つキャラが面白い。江戸川乱歩、遠藤周作、安部公房、夏目漱石などを引用しながら、一緒に坂をてくてく上がり下がりしている気分になる。令和の「こころ」のようなしみじみとした滑稽な小説です。2025/01/05

hiace9000

177
文豪ゆかりの坂の町・小日向で繰り広げられる、心ほころぶ”半分”ラブストーリー。坂下真智は大学進学を機におばあちゃんの親友という志桜里さんの下で居候することに。ちょっと風変わりな人々との、ひょんにして稀なる出会いは様々な不思議追体験に繋がっていく。何とも形容しがたく、かといって決して嫌じゃない絶妙なる味わいを醸す不思議系日常、この心地よさはなにゆえ? 「坂小説」は、ほしおさんの『東京のぼる坂くだる坂』を既読。坂という地形だけでその歴史や背景からドラマが生まれる東京の懐深さを感じる。優しい中島筆にほっこり。2025/03/28

のぶ

162
中島さんの文学愛に溢れた作品集だった。進学を機に富山から上京した坂中真智は、祖母の親友である志桜里の家に下宿することになる。志桜里さんの語る昔話は興味深いし、言い回しもなかなか良いものがある。加えて、書物や文豪に縁のある土地が舞台っていうのも良い。作中に多くの坂が出てくるが、東京の地理に疎い自分はもどかしいものがあった。現代の物語を読んでいるはずなのに、明治・大正・昭和初期をタイムリープしている気分になる。不思議な男〈エイフクさん〉との関係も気になるところ。大きなことは起きないけど、こんな作風も悪くない。2024/11/28

モルク

145
大学進学のため上京した真智は亡き祖母の親友だった志桜里の家に下宿する。そこは文京区小日向にあり坂の町である。文学の聖地でもあり志桜里さんの講釈とともに文豪作品も取り上げられている。歩いて15分の女子大というから真智はお茶の水女子大の学生なのね。地図を開きながら坂を辿るのも楽しい。そんな中で真智の大学の友人たち、恋人となるエイフクくんの話や、何よりも志桜里さんとお祖母ちゃんの秘密がぶっとびだった。後半に進むごとに惹かれていった。エピローグで卒業後のことが書かれていてスッキリした。2025/09/08

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