文春e-book<br> 地球と書いて〈ほし〉って読むな

個数:1
紙書籍版価格
¥1,980
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

文春e-book
地球と書いて〈ほし〉って読むな

  • 著者名:上坂あゆ美【著】
  • 価格 ¥1,900(本体¥1,728)
  • 文藝春秋(2024/11発売)
  • 蝉しぐれそそぐ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~8/3)
  • ポイント 425pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163919225

ファイル: /

内容説明

「痛くて切なくて、めちゃくちゃ笑える。
出し抜いたりうまく騙したりできなくても、人生はめちゃくちゃ面白くなる。
このクソみたいな世界に、上坂あゆ美は笑いと怒りと言葉で立ち向かう。
爆弾みたいな本だった。」――佐久間宣行(TVプロデューサー)

第一歌集『老人ホームで死ぬほどモテたい』が異例のヒット!
唯一無二の短歌を紡ぐ新世代歌人のパンチライン炸裂エッセイ集。

不倫にギャンブルにやりたい放題の末、家族を捨ててフィリピンに飛んだ“クズ”の父、女海賊のように豪快で腕っぷしの強い母、ギャルでヤンキーでトラブルメーカーな姉、そして真実を執拗に追求するあまり人間関係において大事故を起こしてきた私……
数々の失敗を繰り返しながらようやく最近“人間”になってきた著者のこれまでを赤裸々かつユーモラスに物語る。

■目次
ほんとうのことがこの世にあるとしてそれは蟻の巣的なかたちだ
人生でまだ主人公だと思う?って声がイートインコーナーからする
父がくれるお菓子はいつも騒音と玉の重みで少し凹んでた
栗南瓜の煮付けのような夕暮れに甘くしょっぱく照らされる家
めくるめく生クリームに母の声 いつかのメリー・クリスマスイヴ
人生はこんなもんだよ 眉毛すら自由に剃れない星でぼくらは
ヒョウ柄とゼブラで車を埋め尽くす姉は何かを信仰している
それっぽい土手とかないしサンクスの駐車場にていろいろを誓う
今日なにがあっても伸びる豆苗と必死で生きる僕たちのこと
ロシア産鮭とアメリカ産イクラでも丼さえあれば親子になれる
ルフィより強くてジャイアンよりでかい母は今年で六十になる
ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

95
短歌集「老人ホームで死ぬほどモテたい」が面白かったので、エッセイを読んだ。章の最後に短歌があるが、はじめはこの短歌が題だと勘違いしていて、なんかズレてるなと思いながら読んでいた。家庭環境や美大時代から社会人になり今に至るまで、マジメに考えてきたことを正直に披露しているが、面白くて何度も読みながら笑ってしまう。「ノーパンなんでもバスケット事件」が一番笑えました。浮気とギャンブルばかりで離婚して養育費も持ち逃げしてフィリピンに飛んだ父が死んで、やっと親の呪いが解けた。あれ程嫌っていたタバコが好きになっていた。2025/03/20

livre_film2020

30
こんなに本を読んで爆笑したのは久々! ご本人もさることながら、家族全員クセがすごい。普通なら「こんな可哀想な家庭に育ったので…」と捻くれそうなものだが、それを逆手に取って「世界ムカつくんじゃ!」となってるあたりが本当にすごい。ある意味捻くれてる。でも、すごく元気がもらえる。「このクソみたいな世界を愛そう」みたいなJポップあるある歌詞みたいなのじゃなくて「クソなんだから、この世界に抗おうぜ。抗う自分を愛そうぜ」みたいな応援歌。良いエッセイでした!

まぁみ

22
面白いことを書こうとしていないにも関わらず、めちゃめちゃ面白い!ってなんなの(笑)。本当に強い人だ。同世代だったら一生着いていきたいかも(ムリだろうけれども)。上坂さんの一面をしっかり知ることが出来た気がします。なかなか深い味のあるエッセイなので、流し読みには向きません。ちゃんと読む時間を確保の上、手にしてくださいね。こう言っちゃ失礼かもだが、結構笑えるよ。あ、笑えるかもよ。あはは2025/03/05

のりのり🍳ぽんこつ2𝒏𝒅

16
上坂あゆ美さんのことは、前に歌人岡本真帆さんとの共著、歌集副読本で知って、その後彼女のポッドキャスト『私より先に丁寧に暮らすな』を欠かさず聴くようになってからはすっかりファンとなっている。先に出た上坂さんの歌集で詠まれた歌の背景やエピソードも知れ、またそのエピソードが濃くて楽しめる。面白い。彼女が子供の頃、学校というシステムに馴染めなかったり周りの人間との集団生活にハマらなかったり、その周回遅れな半生も今となっては誰よりも先頭を突っ走っている感がある。よりすなーとしては直接サインをいただいたこの本は宝物♪2025/01/01

marumo

14
タイトル買い。大当たり♡「テキパキ動いて、ハキハキ喋る」超コミュ強家族の中で、ただひとり内向的で攻撃的、人との距離感がバグってたという上坂さん。いちいち家族が強烈だし、ご本人のエピソードも「なんでそう思った?!」というものばかり。そして、初対面で聞いても不快に思われない上に、まあまあ盛りあがるという質問「フルーツに生まれ変わるとしたら?」は、私ならすごくいい桃。美しいし、美味しいし、有り難がられそうだから…。虚栄に満ちてるな。歌集の方も読んでみようと思う。2025/01/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22291101
  • ご注意事項

最近チェックした商品