内容説明
■この生き様、上昇か?転落か?
『ヤンキー母校に帰る』ヤンキー先生こと義家弘介氏は、なぜ変わってしまったのか?
■ヨシイエと義家氏
不良少年時代より「ヨシイエ」を取材し続け、今は音信不通となった北海道放送ディレクターがつづる
悔恨と検証の記録。
「義家氏」を生み出したのは、誰だ!?
■[著者プロフィール]
河野啓(こうの・さとし)
1963年生まれ。北海道放送のディレクターとして、「学校とは何か?」(放送文化基金賞本賞)
「ツッパリ教師の卒業式」(日本民間放送連盟賞)などを受賞。
作家としても、『デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場』で開高健ノンフィクション賞、
『北緯43度の雪』で小学館ノンフィクション大賞を受賞するなど高く評価されている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ばんだねいっぺい
28
ちょっと画竜点睛を欠くが、あの有名なドキュメンタリーを輔弼する内容となっている。「あの人は変わってしまったな」と言われるのは、愛されている証拠。まったく余計なお世話だが、タイミング的に母校に帰るのは今なのではないか。2024/11/19
キタ
17
年代的には、一連のヤンキー先生のノンフィクション、ドラマ、書籍は接点あってもいい年齢なんだが、昔からこの手のものが嘘くさく感じてどれも手にしたことがなかったが、デス・ゾーンを書いた著者だったのと表紙の善家氏の人相があまりにも昔のイメージと変わっていてあんまりいい人相じゃないなぁと。ヤンキー先生後、何があったか知りたく読んだ。 今回も本人には取材できていなく、周辺の人のインタビューでの構成。せめて同級生の秘書2人にはインタビューしたのを紙面に出してもらいたかったと思ったよ。続く↓2025/06/28
佐倉
16
ヤンキー先生という物語の”後“。北星との軋轢から退職し横浜の教育委員、そして政治家へといった流れを番組を作った河野啓自身で向き合っていく。正直なところ僕にはヨシイエも義家氏にもそう違いは無いように思える。義家弘介に限らず人間はグラデーションのようなものだからだ。その中から切り取られた物語がヨシイエであり義家氏だった。ドキュメンタリーという媒体には暴力性がある。事実を物語の中に回収し、時に関わったものたちの自己認識すら変えてしまう。この本の価値はその結果と向き合おうとする著者の姿にこそあると思った。2025/09/26
ただぞぅ
10
ヤンキー先生こと義家弘介氏の政界進出と変容ぶりを描いたルポタージュ。著者は『デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場』などドキュメンタリーを畑とする元・テレビ局のPD。私的な偏向が強く、部分的な強調感や事実を歪曲されたような表現が多いため真意はわからない。表紙の写真にも掲載されているがヤンキー先生だった頃の鋭くも精悍な顔つきは失われ、人相も悪くまるで死んだ魚のような目をしている。ドラマで一躍有名になり、講演料や印税で多額のお金を手にしたことが変えてしまったのか。挑戦はいいが変わらないほうがいいこともある。2025/04/26
hideto
9
「ヤンキー先生」といえば、義家氏の代名詞。20年以上前にテレビで取り上げられ、ドラマ化。不良から一念発起して先生になるなんてすごい!と純粋に思っていましたが、そのあと横浜市の教育委員→国会議員となり、何か違うんじゃないかなという違和感がありました。その答え合わせというべき1冊です。もしも、北星余市高校にテレビが入らなかったら…。彼は国会議員になってないどころか、先生になってなかったかもしれない。恐らく彼の人生を変えたであろうテレビの功罪をも問う「リアル」な1冊だったと思います。2025/01/20
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