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内容説明
菅原文太の人生には常に暗い影がつきまとう。幼少期に母親が出奔して家庭崩壊。大学は除籍。俳優業は脇役ばかり。じりじりするような焦りのなか、やっと掴んだ『仁義なき戦い』で不動の地位を築くも、独断でシリーズを打ち切ってしまう。誰も信用せず、盟友と決別し、約束された成功を拒んだ男が生涯をかけて追い求めたものとは。名優の内面に迫る傑作評伝。『仁義なき戦い 菅原文太伝』改題。(解説・杉田成道)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデキ
43
菅原文太さんの評伝 どうしても東映時代のことが多く取り上げられているのは、彼を含めた俳優や制作陣の書籍が多かった7ためでしょうか? 個人的には、文太さんの東映以降の作品や俳優以外の部分を知りたかったと思います。 その点では、物足りない部分もあります。 岐阜や九州に移住されてからの部分にもっと知りたかったと思います2024/12/08
GAKU
27
「仁義なき戦い」あたりのエピソードは面白く読めたが、他の章は私はあまり興味が持てなかった。「仁義なき戦い」だけで私が勝手にイメージしていた菅原文太像とは違い、あまり魅力ある俳優だったと思えなくなった。結構複雑な人だったんだ。私にとっての菅原文太は、仁義なき戦いの菅原文太が全てです。⇒ 2024/12/09
nishiyan
13
「仁義なき戦いシリーズ」や「トラック野郎シリーズ」の主演で知られる俳優・菅原文太の評伝。東映時代の話がメインで、芸能界とヤクザが近かったあの時代の雰囲気が多くの証言を元に浮かび上がってきて興味深かった。恩人との決別を繰り返しながら歩んだ俳優生活は不器用さというか、彼本来の性質が招いたものなのか…。テレビに活躍の場を移してからの話があまり触れられていなかったのは残念だった。演出家・杉田成道氏の解説では「北の国から」でのエピソードとともに金子信雄を引き合いに出しながら菅原文太とはを語る筆致は見事だった。2025/01/29
moonanddai
11
(個人的には仙台本第2弾W)私生活をあまり明らかにしない俳優さんも多いと聞きますが、文太さんもそうだったようです。結婚の事情なんかもはっきりしないというし、私生活を盗撮されたときの激高なんかも、「菅原文太」というイメージを大切にしながら、広能昌三や星桃次郎といったイメージを「外で決めつけられてしまうのは、大変苦痛」とも言っている。むしろ本来の姿と思われる「クールな中に無気味さを秘めた情念みたいなもの」を「醸し出すのに苦労した」というのが、意外といえば意外。やはり「素」の文太さんというのがあったのでしょう。2024/12/17
カノープス
7
評伝である。であるが…なにか今ひとつ菅原文太という俳優の姿がくっきりと浮かんでこない。なんだかモヤモヤした感覚が残ったのだが、『北の国から』などの偉大な演出家・杉田成道による解説を読んで納得した。杉田が描写した撮影現場における菅原文太。こうした細やかな洞察に基づく証言が読みたかったのだ。その点、本編には表面的な付き合いしかない俳優の言葉や特に知りたくもない情報が横溢していたように思う。何百枚も紙を費やしながら、解説のほんの数頁に【俳優・菅原文太】を浮き彫りにする役目を取って代わられるようでは駄目だろう。2024/12/06
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