内容説明
迷信といいながら、魔よけにすがる文化は昔から世界中にある。人びとを惹きつける「得体の知れない何か」とそれからの身の守り方を比べてみることで、多文化理解を深める。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ままこ
75
色んな魔除けがあるんだな。メジャーなものからその土地由来の魔除けまで様々。使われ方や由来、風習なども載っていて興味深い。「張り子の虎」は昔実家にあったな。北欧やポーランド北部には「トロール横断注意」の交通標識があるんだ。写真や絵付きでわかりやすく、文字も大きめなので見やすい。子供用の図鑑だが大人も十分楽しめる。2022/11/20
☆よいこ
72
分類387。図書館堅牢本フルカラーふりがな、巻末さくいんあり▽【日本編】アマビエ/獅子舞/狛犬/四神/八咫烏/五芒星/蘇民将来符/人形(ひとがた)/さるぼぼ/方相氏/大豆/注連縄(しめなわ)/神棚とお札【世界編】ヒスイ/蹄鉄/数珠/ハムサ/ハロウィンのカボチャ/クリスマスのリース/ホルスの目/ライオン/四つ葉のクローバー/ブラウニー/魔女おどし▽狛犬は昔「狛犬像」と「獅子像」があった。おまじないの言葉あり。2022.8刊。3,600円、高いけど良本2024/01/15
yomineko@鬼畜ヴィタリにゃん
63
子供向けなのに物凄く良かった&面白かった!アマビエ登場✨✨✨獅子舞、四神(白虎、青龍、朱雀、玄武)。表紙はハムサという手の形のもの。ホルスの目(トルコ)のブレスレットを持っている。他のシリーズも読みたい。アイヌのコロポックルの魔除けが欲しいです😊2022/12/23
よこたん
43
天変地異、疫病、何故か恨まれたり挙句の果てには誰ぞが呪ってきたり、自分ではどうしようもない災難事は生きていれば色々ある。そんな時、大丈夫だよと寄り添ってくれる存在があれば心強いことこの上ない。魔よけというか御守りというかおまじないでもある。世界中の人たちにも不安な事があり、守ってもらいたいのだなあと。先日NHKの番組でトルコのナザール・ボンジュウ(青いガラスの目玉)を見た後に、もっと知りたくてこの本を発見。赤い色、目の模様、蹄鉄、夏至祭…。郷土玩具は御守りでもあったとは。蘇民将来のこともわかってスッキリ。2023/06/28
あたびー
37
子供向けの本でした。子供向けとはいえ、こうした知識を子供が自分で望んだ上で獲得するのは、はじめの一歩としてとても有意義だと思います。民俗学の入口にもなり、古典文学を読む上での道標にもなり、何より楽しい!表紙にもなっている手の形のお守り「ハムサ(またはファティマの手、ミリアムの手)」はなんか強力そうで欲しくなる。青いガラス製の目玉「ナザール・ボンジュウ」はトルコみやげに貰ったけど、「ギョロメ」と言って売っていたらしく、正式な名前を初めて知った。2022/11/26