光文社文庫<br> 月の光の届く距離

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光文社文庫
月の光の届く距離

  • 著者名:宇佐美まこと【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 光文社(2024/11発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334104931

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内容説明

真面目な女子高生・美優は予期しない妊娠をしてしまう。堕胎するにはすでに遅く、福祉の手によって奥多摩にあるゲストハウス「グリーンゲイブルズ」に預けられる。そこでは明良と華南子という兄妹が、事情を抱えた子供たちの里親となって、高齢の母・類子と暮らしていた。貧困、虐待など厳しい背景を持つ里子たちを育てる彼らにもまた、絶望の淵に立たされた厳しい過去があった。家族のあり方を問う話題の長編ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

LIBRA

12
前に読んだミステリーがとても面白かったので、こちらを読んでみた。ミステリーでは、無かったものの、こんな物語も書ける方なんだ〜と益々ファンになった。2024/12/25

coldsurgeon

8
心が温かくなる物語だ。家族は生まれるのではなく、家族で作るものだということが伝わる。児童虐待、育児放棄、その果ての性的虐待、さらには望まぬ妊娠出産。社会が抱える家族の暗黒面を記しながら、血のつながりとは関わりのない家族のひとつの在り方が描かれる。子供は、自分で自分を育てる力を持っている。その子を産んだ女性は、子どもにより親となる。文章にすれば当たり前のことが、心の中でじんわりと広がった。2025/01/29

おさと

7
家族とは。それにしても「射精責任」。でもあれって提供者がわからないままだったらよかったんじゃ?誰も知らなかったらインセストタブーも起こりえないような。2025/04/04

ゆきこっち

6
子供を傷つけるのも救うのも大人。人に優しくできる人でありたいと思った。2025/06/07

レミィ

4
冒頭のスピード感に惹かれて読んだ。展開はなんとなく予想はできたので意外性があるとは言えないけれど、全体的に面白かった。ただ、これは果たして「ミステリー」なのだろうか……?なんとなくミステリーとカテゴライズするよりも、社会派小説(このカテゴリが正しいかもわからないが)などとして売り出したほうがこの話を求めている読者層に届く気がした。2024/11/17

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