英日バイリンガル 現代ゴシック小説の書き方

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英日バイリンガル 現代ゴシック小説の書き方

  • ISBN:9784327453190

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内容説明

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★エッセイで指南し、小説で実践してみせる。当代一の書き手によるゴシック入門。

エドガー・アラン・ポー、ウィリアム・フォークナーから始まり、内田百閒、伊藤潤二、柴崎友香、『鬼滅の刃』までのゴシック、ホラーの作品世界を、現代アメリカの最重要ゴシック作家のひとりブライアン・エヴンソンが語り尽くす。書き下ろしを含むゴシック小説4篇(うち3篇は本邦初公開)と、柴田元幸との対談も収録。完全英日バイリンガル本。

〈目次〉
まえがき ブライアン・エヴンソン
Introduction by Brian Evenson

1 幼いころに難解な物語を 聴くことの効用 ― たとえばポー ―
Having Poe Read to in Childhood
エッセイ ポーを読む(Reading Poe)
小説 ザ・パニッシュ(The Punish)

2 「よくわからない」が創作につながる
― 鬼滅の刃、内田百閒、伊藤潤二、柴崎友香 ―
Creativity of Not Knowing

エッセイ 何もかもわかってはいないことの効用(Not Quite Knowing What It All Means)
小説1 痕跡を残さぬ顔(A Face Leaving No Traces)
小説2 紫の野菜(Purple Vegetable)

3 ブライアン・エヴンソンはいかにして作られたか
The Making of Brian Evenson
ブライアン・エヴンソン、柴田元幸対談
A Conversation Between Brian Evenson and Motoyuki Shibata

4 総括篇
Conclusion
小説 ぐっすりお休み(Good Night, Sleep Tight)

訳者あとがき 柴田元幸
Translators Afterword

装画 横尾忠則

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Ecriture

6
左に英語原文、右に邦訳が載っていて、創作論(ノンフィクション)と小説(フィクション)を英日二言語で楽しめる本。「狂っているのは世界か、自分か」という、よくある二者択一的な問いに対して、世界も自分も両方狂っているというムードを描ける作品がなホラー&ゴシックであり、エヴンソンはポーやフォークナーからその手法を学ぶ。エヴンソンが『鬼滅の刃』の映画を観て、自分の鑑賞は日本人やアニメファンとは違うはずだと思いながら、その違いや不足から自力で作品を組み立てるプロセスを楽しむ姿勢には、学ぶところがある。2024/09/08

ざじ

3
創作についてのエッセイと短編小説が交互に収録されている。エッセイは明瞭で楽しく、小説はどれも不穏な昏さに満ちていて満足度が高い。「ザ・パニッシュ」という短編小説が読後いつまでも恐怖が持続し続けるような後味の悪さで特に素晴らしかった。エッセイ内で引用される日本作品で、百閒「サラサーテの盤」、柴崎友香『百年と一日』と並んで『「鬼滅の刃」無限列車編』が論じられているところが興味深い。2025/02/17

mi2

1
英語が得意なわけではないですが、エヴンソンの小説が好きで購入しました。今回も緊張感のあるホラーで楽しめました。作家本人はいたって明るくて普通の人のようですが、なぜこんなにホラーが書けるのか不思議です。人間は誰もが心の底には暗い川が流れているのかもしれません2025/01/13

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