内容説明
稀代の読書家父娘が「読書のよろこび」を語りつくす!
「本は人間と同じように生きものなんだから。人とつきあうように本とつきあうことができる」
はじめて読んだ本をおぼえていますか? ページをめくればあふれだす、しあわせな時間と家族の思い出。文学者の父と声優・作家の娘が語りあう児童文学、SF、ミステリーのたのしみと本とのつきあいかた。そしてあかされる家族三代の物語。「読むよろこび」に満ちた極上の読書ガイド!
目次
まえがき
文庫版まえがき
I 読書のめざめ 児童文学1
II 外国に夢中! 児童文学2
III 大人になること 少年小説
IV すべてSFになった SF1
V 翻訳書のたのしみ SF2
VI 謎解きはいかが? ミステリー
VII 読書家三代 父たちの本
エッセイ
父の三冊
福永武彦について 池澤夏樹
ぜんぶ父の話 池澤春菜
あとがき
文庫版あとがき
本書に登場する主な書籍
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
げんちゃん
54
最近私が1番気になっている池澤春菜さんと父である池澤夏樹さんの親子の対談形式で本についての話が語られている1冊。今までに読んできた本からしてかなりの読書家である親子の読んだ本はどのようなものがあるのかと思ったが私がまだ今まで読んでない本が9割以上を占めていたのと海外の小説が多かった。それに作品1つ1つに対しての内容を覚えていて話せるのもすごいなと感じたし、親子で共通の趣味を持っていてそれで対等に本について語れるのは羨ましくもあり、私ももっと本を読んでいきたいなと思えた1冊でした。2025/05/17
piro
40
池澤夏樹・春菜父娘が一冊ほぼ丸ごと好きな本について語り合う対談。内容以前に、まず父娘の仲の良さが溢れていて微笑ましい。語られる本の対象ジャンルは児童文学、SF、ミステリーなど。お二人の読書量と記憶量に驚きます。読みたい本が増えること間違いなし。私が読んだことある作品はほんのわずかだったので、一層興味が湧きました。紹介されていた本は機会があればボチボチ読んでみようと思います。夏樹さんの父上である作家福永武彦さんに関する話も興味深い。2024/12/18
penguin-blue
30
作家の池澤夏樹さんとお嬢さんの春菜さんの読書に関する対談集。「どう子供に本を読ませたか」的な親目線の一方的な教育ものではなく父が先輩としてスタートは手を貸したものの、ちゃんと娘の本の好みや意見を尊重し、対等に扱ってきたからこそ娘に『最高の本読み仲間』と言われる幸福な関係を築くことができたのだと思う。父と本について語り合うなど考えられない我が家から考えると羨ましい限り。懐かしい本、読みたい本がたくさん出てくるし、作家の父が娘に自分の本について尋ねるのも興味深い(読んでいるこちらも何となくドキドキする―笑)。2025/01/17
ぐっちー
10
タイトル通り、ぜーんぶ本にまつわる話。池澤春菜の読書量は圧倒的で、作家としての力量も、さすが池澤夏樹の娘!と感心してました。「血」のなせる技だと思っていたのですね。それは「環境」の所為であり、その環境を作ったという意味では、やっぱり血のおかげとも言える。兎にも角にも、父娘の微笑ましい対談である以上に、ブックガイドとしても(児童書、SF、ミステリ)良かった。読みたい本がまた増えました。池澤夏樹の父が福永武彦って、知らなかったし、モスラの人ってだけじゃなかったね。すみません、読みます。2025/03/12
ミクロかめ
6
児童文学の章が興味深かった。私の父も1年に何百冊も読む読書家で、昔から本の貸し借りなどはしているけど、本の内容について語り合うとか無いなぁ、と。たぶんお互いちょっと気恥ずかしい(笑)2025/05/23
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