ロウケン

著者名：山田博愛

文芸社（2024/10発売）

• ISBN：9784286257631

内容説明

「ロウケン」とは介護老人保健施設の略で、分かりやすく言えば老人ホームのことである。本作は、そのロウケンで起きた殺人事件の犯人や経緯を明らかにする物語。ある夜、ロウケンに勤める介護士の里子が、入所者である福井の死に遭遇してしまう。部屋の窓が開いており、福井は他殺と判断される。警察による捜査が進むにつれて、過去と未来、リアルとバーチャル、その間に穿たれた歪みが見えてくる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ローリー]

町内の開業医さんが書かれた小説です。ミステリかと思って読み始めましたが、トリックなどは特になく、その点では期待を裏切られましたが、老健に関わりのある登場人物のいろいろな人生を振り返って深掘りしていくところは面白く読めました。しかし犯人のひととなりはかなり変わってましたね。ここのところ話題の斎藤兵庫県知事が頭に浮かんできました。

2024/09/23