内容説明
上野千鶴子氏絶賛!
「家父長制は普遍でも不変でもない。
歴史のなかに起源のあるものには、必ず終わりがある。
先史時代から現代まで、最新の知見にもとづいた挑戦の書」
男はどうしていつも偉そうなのか。
なぜ男性ばかりが社会的地位を独占しているのか。
男性が女性を支配する「家父長制」は、人類誕生の時から続く不可避なものなのか?
これらの問いに答えるべく、著者は歴史をひもとき、世界各地を訪ねながら、さまざまな「家父長制なき社会」を掘り下げていく。
徹底した取材によって見えてきたものとは……。
「抑圧」の真の根源を探りながら、未来の変革と希望へと読者を誘う話題作!
目次
はじめに
第一章 支配
第二章 例外
第三章 起源
第四章 破壊
第五章 制限
第六章 疎外
第七章 革命
第八章 変化
おわりに
謝辞
解説 家父長制は永遠ではない 上野千鶴子
引用・参考文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
りー
20
家父長制。未だにその残映が現代日本の女性たちを苦しめている。何故女は男に従うのが当然、という社会になったのか、それは歴史的に見て普遍的なものであったのか?という大きな問いに応えようと試みた本。私が面白かったのは、東西対立の時期、社会主義側で、一時で表面的なものであったとはいえ、西側に比べて女性の社会進出を助ける社会的な制度が整っており、実際に女性が自立した人生像を描けた時代があった、という事実だった。意識は変えようとして変えることもできるのだ、という事実が残っている。面倒だったが「へぇ!」が沢山あった本。2025/09/07
しゅん
13
「男が女を支配するのは自然である」という通念に基づく制度に対して、その「自然」への疑念がどのように起こったかを記す。遺伝学や社会学などあらゆる学問的切り口があるが、この本では考古学者マリヤ・ギンブタスの調査とスケールの大きい(故に穴があると批判されやすい)テーゼが強調される。共産主義と女性の社会進出、イランにおける女性の自由の衰退の事例が興味深い。「家父長制はあまりに国や地域ごとに違いすぎるだろ」と思っていたが、本書でも同じ主張がされている。2025/05/09
二人娘の父
10
古代人類史まで遡り、人類の歩みをたどりつつ、現在「男女の性差」が当然視されている常識を覆す試み。歴史の中で登場するさまざまな議論を完全に否定せず、豊富な史料と議論を通じて、家父長制がどのように生まれ、常識化していったのかを明らかにする。エンゲルス「家族私有財産および国家の起源」からの引用も多く、若き頃、この議論に触れた時の驚きと興奮を思い出す。「あとがき」で示された「家父長制は単独で存在しない。他の文化や制度と結びついて存続する」の指摘が胸に迫る。2025/10/28
kenitirokikuti
10
図書館にて。前著“Superor”の邦訳と共に借りた。本作はメモを取りつつ頁を送った▲著者は(かなり肌が白い)インド系ロンドン市民なのだが、本書は刊行2023年で、翌年の米大統領選を意識したもんだと思う(特に後半の2章は)▲邦題は社会学ふうだが、著者はブロードキャスターであり、なんらかのセオリーを展開するタイプではない▲インド系ロンドン市民の世界地理・民族感覚が読み取れた。やはりインドの宗主国はブリトンであって、そこはチャイナと異なる。2024/12/24
pushuca
6
論を進めるやり方は極めて慎重。それが信頼感を生む。2025/08/18
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