内容説明
私には幾つか顔がある。裏アカ男子、男の娘キャスト、院卒若手正社員――ペルソナたちがハレーションする新宿区在住20代♂の令和五年。第40回太宰治賞受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
152
第40回太宰治賞受賞作ということで読みました。裏アカ男子、男の娘キャスト、院卒若手正社員、複数の顔を持つ令和男子?の物語、 LGBTQは否定しませんが、地球の自浄作用、人類は滅亡に向かっているような気がします。 https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480805218/ 【読メエロ部】 2024/11/11
aki☆
55
読メや他でも紹介されているのを目にしたので読んでみた。【太宰治賞】初読み。昼はサラリーマンで夜は『男の娘』、隠れてノンケを喰い漁る主人公。薄い本だしサラッと読めるかと思ったらめちゃくちゃ読み難くくてびっくり。略語やネットスラングが多用されていて、またその意味が分からない。最初はググッてたけど直ぐに諦めた。いくつもの顔を持っていてもどれも中途半端で、何がしたいのだろうと思ったけど本人も分かっていないのかもしれない。イライラやハラハラさせられたけど、何処か憎めない主人公だった。2025/02/18
キク
51
主人公の若い男は、大手SIer企業で働きながら、夜はTinderでモテないチー牛ノンケ男子を漁りフェラ動画を撮り、土日は男の娘コンカフェのキャストとしておじをたぶらかす。全然知らない世界だけど、本当にこういう若い男はいるんだろう。村上龍がドラッグとフリーセックスに溺れる若者を描いて衝撃的なデビューしてから50年後、自分の性癖に正直に向き合っていながらうまく社会とフィットできない孤独な若者を描いた、同じく衝撃的デビュー作が出てきた。すごく自由奔放にみえて、結局ペルソナを脱げない。いつの時代も若いって切ない。2025/01/13
りんご
47
昨日読み終えてからずっと(どうしてこんなに私は苦しくなってしまったのか)と考えてる。この本は現代の言葉をめっちゃ使ってて、ノリがすごく若い。「会社だるい」「陽キャの話キツイ」「上司ウザい」「ブスだからこの辺の立ち位置で良しとする」らへんの、私の普段ぼんやり思ってた不平不満、ぶちまけるわけにゃいかん本音を、わりにあからさまにした男が主人公。で、最終的に上司に説教されたり、案の定ダメな感じになる。フィクションなのに。ラノベならご都合で無双するのに。しんど。満足。2025/02/13
えも
34
こいつは衝撃!まずはオビから▼「私」にはいくつか顔がある。マッチングアプリでノンケの男を釣って喰っては「たいちょー」として行為シーンを裏アカに上げ、平日昼間はSler企業の院卒若手正社員「忠岡」として労働しながら、新宿住まいの家賃のために「うたちょ」の姿で男の娘コンカフェのキャストとして立つ元“高専の姫”ポジション▼こういうのがリアルなのだとしたら、そのリアルは若手の何%ぐらいなのだろうか? 時代なのか世代なのかは分かりませんが、これはもう、語る言葉がありませんよ▼図書館、よく入れたな、スゲぇな。2025/02/02
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