内容説明
わたくしは、日本橋(東京都中央区)にございます、版元『耕書堂』の主、蔦屋重三郎でございます。え? 版元とはなにか? わたくしどもは、本をつくって売るのでございます。商売はおかげさまで大繁盛。ただいまの一番人気(ベストヒット)はなんといっても写楽の浮世絵、なんでございますが……。その写楽で、ひとつ、大きな問題をかかえているのでございます。ここはひとつ、コネクションをフル活用で、スターな先生たちに助けてもらいましょう。え? 写楽ってだれ? そう、問題は、そこなんでございますよ。くわしくは、この本のなかで、ゆっくりお話しいたします。ささ、どうぞお手にとって(お買い上げ)くださいまし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
88
児童書。東洲斎写楽(しゃらく)は何故わずか10か月で姿を消したのか。現代語(注釈多め)で語る〈ひきこもり写楽〉をめぐるドタバタ劇▽版元『耕書堂』の蔦屋重三郎は愛人に産ませた息子、写楽に絵の才能を発見した。浮世絵をかかせて売り出すと大ヒットしたが、写楽は部屋に引きこもり出てこなくなる。写楽の絵を売りたい重三郎は「写楽工房(チーム写楽)」を作り、浮世絵の制作をする。メンバーは、喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、十返舎一九、曲亭馬琴と豪華そうそうたる顔ぶれ▽本当にこうだったら楽しいな・と読みました。2024年発行2026/05/07
pinko
35
蔦屋重三郎は江戸の地本問屋を経営し、歌麿や写楽などのプロデュースをして数々のヒット作を世に送り出した人ですが、正体不明の絵師、写楽を自分の息子という設定にして、浮世絵本が出版される迄の様子を物語ってます。タイトルの「出てこい写楽!」読後、ここから出したかったとは、正体不明でわずか10カ月で約140作を残した謎多き「写楽」。本当はどんな風に作品を描き、なぜ引退してしまったのか? この本を手に取らなければ、こんな事を考えもしなかったなと思い、この時代に興味を抱くきっかけ本にいいと思いました。 2025/05/28
むら松
11
来年の大河が始まる前に読んでみた。牧野健太郎「浮世絵の解剖図鑑」を読んだあとだったので、浮世絵の工程語りが面白かった。登場人物がやたら豪華だが、みんな若い頃だから、なかなかキャラクターをつかめなかった(北斎はものすごくお爺さんなイメージが抜けなくて…)。巻末まで「絵師」や「履物商」の言葉にカタカナのルビや説明が付いていたのは、若年層が最後まで読めるように配慮しているのかな。こもりびとの写楽に豪華メンバーが自らの夢を語りかける場面は壮観。語り手にほぼ専念していた蔦屋重三郎のことをもっと知りたくなった。2024/11/29
栗羊羹
8
イラストの蔦重・曲亭馬琴・山東京伝・十返舎一九・北斎・歌麿…みんなイケメン💖です。写楽だけは後ろ姿。大首絵(ブロマイド)で一発当て、相撲絵誕生の事情も。『写楽は誰だ!?』→面白かった。江戸文化を駆け抜けた名プロデューサー…もっともっと長生きしてほしかった。2025/03/06
biba
8
歴史を学ぼうと思ったら、筆者の想像が散りばめられたお話でした。でも面白いストーリーで、もしもそうだったら面白いなあと思いました。当時の言葉や背景など解説してくれているところもあり、勉強になりました。2025/03/02
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