内容説明
生きていくうえで壁にぶつからない人はいない。それをどう乗り越えるか。どう上手にかわすか。「子どもは大人の予備軍ではない」「嫌なことをやってわかることがある」「人の気持ちは論理だけでは変わらない」「居心地の良い場所を見つけることが大切」「生きる意味を過剰に考えすぎてはいけない」――自身の幼年期から今日までを振り返りつつ、誰にとっても厄介な「人生の壁」を越える知恵を正面から語る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tamami
103
著者の養老先生は御年87歳。昨年大病をされ、数ヶ月の闘病生活を送られた由。「壁シリーズ」もこれが最後か、などとやや気弱な体(てい)。でも書いてあることはすごく真っ当な事ばかり。第1章に「子どもの自殺が心配」とある。自然に最も近い存在の子どもが脳化社会の犠牲になっていると記される。以下、第3章にある「日常を変えることに無神経な人たち」、第4章「あいまいさを許さない社会は厄介」、最終節の「生きる意味を過剰に考えすぎない」等々の言葉が印象に残る。コスパ、タイパ論の果てにある社会はおぞましいとの感覚が大切なのだ。2025/02/17
ムーミン
82
養老節に心地よさを感じるようになりました。仕方のないことにこだわらない。自分も含めて、大人も子どもも、そういう心持ちができなくなってきていることに危うさのようなものを感じています。2024/12/26
たなぼう
34
養老さんの視点というか考えは、なんか気分が随分と楽になって、ふわっとした感覚になる。悩んでいることがバカらしくなるというか、おおらかになれる気がする。これも手元に置いて、ちょくちょく読み返したい。2025/02/15
Shoji
29
大昔に『バカの壁』を読んで、目からウロコが出たことを覚えています。この本も、基本的には、同じ感じです。乱暴な言葉で切り捨てるなら、屁理屈です。実際の生活では、「そんなこと言うても、世間ではこうだから、しゃあない」と済ませてしまう内容。しかし、養老先生の屁理屈は違うのだ。説得性があり、的を射た内容には、やはり目からウロコ。私なんぞと、人生の経験値がまるで違うことを思い知った。2026/04/08
りんだりん
28
さっき買ってあっという間に読み終えた。こんな年上の方が身近にいたらありがたいだろうな、と。自分が何となく感じていることを、飾ることなく本音で語ってくれる。あと10年後、20年後、ここに書かれていることが「やっぱりそうなったか」ってなるような気がする。でもそれはいい社会じゃない。自分の周りからでも変えていきたい。★32025/02/13
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