アガシラと黒塗りの村

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アガシラと黒塗りの村

  • 著者名:小寺無人【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 産業編集センター(2024/10発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784863114173

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内容説明

古文書オタクの黒木鉄生は、大学時代の親友・八重垣志紀に頼まれ、村で発見された「沼神文書」と呼ばれる古文書を解読するために巨人伝説が残る農村を訪れた。村に到着したその夜、セイタカ様と呼ばれる巨大な地蔵の前で、議会議員の息子・島田光男が殺害された。さらに2日後には、こしかけ山と呼ばれる場所で八重垣の義妹・咲良の幼馴染が首を吊った状態で見つかる。
「沼神文書」の解読作業を進める黒木は、村と村人の秘密、2人の死の真相に迫ることになり…。第2回黒猫ミステリー賞受賞! 一気読み必至の民俗伝承ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

☆よいこ

94
オカルトミステリー。古文書オタクの黒木鉄生(くろきてつお)は、親友の水森志紀(みずもりしき)に頼まれて古文書「沼神文書」の解析のために村を訪れる。ところが到着早々に「セイタカ様」と呼ばれる巨大地蔵の前で殺人事件が起こる。黒木は古文書を読み進めるうちに、村に隠された秘密に気づく。八重垣家の次女、咲良(さくら)に気に入られ、案内された神社の奥の院で更なる死体が発見された。次々と起こる殺人事件の犯人は?▽ご都合主義といわれればそうだけど、収まるところに収まったと見るべきか。2024.9刊2025/07/22

オフィーリア

61
巨人伝説の伝わる村で発生した殺人事件。資料を読み込むという堅実なスタイルで村の謎を紐解いていく。民俗学をテーマにしながらもこれが読みやすく、終始爽やかな雰囲気なのが良き。読みたかった民俗学×ミステリをストレートにお出しされて満足な読後感でした。2024/12/04

シャコタンブルー

53
古文書に隠された謎と殺人事件が絡む民俗学ミステリー。民俗学なので読むのを躊躇したが、最初のページで村の地図のイラストと地名(こしかけ山、べったん湖等)が掲載され面白そうだったので読んだ(笑) 「ここには土も水も風も田畑も、生きるのに必要なすべてがあるよ」そこに住む18歳の女子高生の言葉だが、逆に狭い村の中での人間関係の息苦しさ濃密さが漂う。何かがおかしい。何処かに隠された謎が存在している。村の掟と殺人事件の動機が明らかになる過程は鮮やかだった。2024/11/19

がらくたどん

52
ご紹介頂いて♪「民俗伝承ミステリー」を謳う出版社系新進公募賞の受賞作。田舎イメージの風景に童顔三十路とセーラー服JKを配し「よし!伝奇物語いくぜ!」感が漲る表紙。古書風印刷の中扉にいわくありげな村の地図。こういう演出は大好き。村の旧家で発見された古文書解読のため旧友に呼ばれた古文書オタクの青年が到着早々に巻き込まれる殺人事件。ご神体と言われる黒い巨石。好々爺の旧家当主から想像できない村の縁起。古文書解読という動きの少ない作業からドラマを立ち上げる構成が新鮮。「託された使命」と言う名の呪いがとても哀しい。2024/11/30

海の仙人

40
黒猫ミステリー賞ということで手にした一冊。古文書オタクの鉄生は大学時代の友人の依頼で、村で発見された古文書を解読することに。そんな中、長閑な村で連続殺人事件が起こる。殺人が起こっても暗い因習というより、どこか明るく爽やかな感じ。民俗学ミステリーは大好物なので、次作も楽しみにしています。2025/03/29

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