内容説明
「空間の歴史」を堆積した〈Y字路〉の謎を解く日常に残された最後の魔境、Y字路。各界の著名人をも虜にする「分かれ道」のすべてを、国内初の若きY字路専門家が語り尽くす!
散歩者、地理マニアにとって基礎教養とも言えるY字路、その成り立ちを紐解いてみると、町の様相が見えてくる。ひとりで歩いて見るだけではわからないY字路の楽しみ方を全国各地の事例とともに紹介。地形・地図・フィールドワークの探究から明らかになる、Y字路誕生の秘密とは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
119
Y字路趣味の人っているんですね。 渋谷には205か所あるらしい2025/03/27
ウッディ
95
街歩きをしているとつい気になってしまうY字路。そんなY字路に魅せられた著者が、Y字路ができる背景やY字路でできた地形や建物の活用方法などを類型別に考察した一冊。散歩をすると、碁盤の目のような区画は方向がわかりやすい反面、面白みがない。それに比べてY字路は街のアクセントになる。どちらに進むかは、人生の岐路を暗示しているようでもあり、Y字路に惹かれる著者の気持ちがわかった。水路があったり、高低差があったり、迂回路となったり、近所のY字路がどのようにできたかを考えると散歩が一層楽しくなると思える本でした。2025/06/30
ma-bo
86
国内初の😲若きY字路専門家が語り尽くす😁Y字路誕生の秘密とは🧐。●Y字路のすがた-路上の目。沢山の写真と共に様々なY字路を紹介。●Y字路はなぜ生まれるのか-地図の目。Y字路の成り立ち。分類。専門的な観点から。●Y字路が生むストーリー-表象の目。Y字路が出てくる歌、アニメ。Y字路の巨匠、横尾忠則。Y字路で起こった事件。●Y字路から都市を読む。京都:吉田、東京:渋谷、宮崎 。著者が考えるY字路の多い都市の成立過程。考察。マニアックなテーマも専門的な硬い文章と、素人にも分かりやすい文章のバランス良し。2025/02/12
けんとまん1007
73
Y字路・・なるほどね~。ブラタモリでタモリさんがY字路を好きなのを想い出して手に取った。中で取り上げられていた、細長いビルも以前何かで見たことを想い出した。いろんな要素があって、今の姿があるんだなあ~としみじみ思う。2025/04/23
ホークス
54
2024年刊。Y字路のことは何となく気になっていた。本書にはY字路の写真がたくさん載っている。著者による、Y字路の色んなタイプ、どうやって出来たかなどの解説は、丹念だけど小難しい。私はずっと写真に吸いつけられていた。実際の道でも写真でも、Y字路の先の左右どちらかの道を注視した途端に、もう一方の道の先から誰かに見られている気がするのだ。選択する不安が起こす錯覚、なのだろうが気持ち悪い。怖いもの見たさのムズムズ感もある。特に、片方の道だけ曲がっていて見通せない場合はスリルを覚える。変態的な遊びはほどほどに。2025/03/23
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