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内容説明
企業の規模にかかわらず、長年運用されてきた人事制度が時代に合わなくなっていることも多いのではないでしょうか。また、創業期から整備してきたものの、今の人事制度で本当に自社にあった評価ができているか疑問、という会社も多いかもしれません。本書はそんな悩める企業の人事担当者・経営者に向けて、時代に合った、自社に合った、会社も社員も納得できる人事制度の設計・運用の基本をまとめました。著者は30年以上、一貫して人事の仕事を続けてきた人事コンサルタント、これまでに400社以上の人事制度に携わってきた「人事のプロ」です。大企業から中小企業まで、業種・規模もさまざまな会社の人事制度を知る著者だからこそお伝えできる「普遍的」にして「汎用的」な、人事制度の決定版入門書です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アベシ
21
1000円の昇給で喜ぶ人はいないけど1000円の減給で辞める人はいる。人事、給料の評価の仕組みは本当に難しいと思う。既に実施されている給与体系が行き当たりばったりでやってきた会社にとっては、耳の痛い話ではあるが基本を知らずば変革もできないという思いで読み進めた。本書の中でハーズバーグの二要因理論というものを知り、衛生要因を見てまだまだ会社の環境は足りない…と思った。また、このシリーズはよく読むが事典のように使いたいときもあり索引があればありがたい。2023/04/08
こうせいパパ
13
大変素晴らしい本。タイトル通り、人事制度の基本は勿論のこと、人事担当者としての心構えを新たにできた。本が付箋だらけになった。人事制度の刷新に対して気が重くモチベーションも上がらない状態だったが、読了後はポジティブに考えられるようになり気持ちが大きく変化した。人事制度は設計後の運用が肝であり、担当者として毅然とした態度で臨もうと思う。2023/03/02
たくみくた
8
51冊目。良書。以前読んだ人事制度の関連本の復習にもなった。等級制度、評価制度、給与制度は人事ポリシーに則って、社員にどんなことを期待しているのか、どんなことを評価するのかブレずに示せるものではなくてはならない。また、企画以上に運用していくことが難しい。様々な横槍が入ってくる中、現場の評価者と協力して、しっかりと運用しきり、評価者に評価を通して社員の成長に寄与しなければならない。2022/12/09
KJ
3
成果・行動主義寄りの設計例もあり参考になる。これらの方がジョブ型よりも「人の成長を願う」柔らかい制度だなと改めて感じる。2024/09/09
tacacuro
2
前職では人事も担当していたが、本書により①理念浸透が徹底されておらず、②等級・職位制度と目標管理、評価と人材育成とが連携せずバラバラで運用されており、③評価者の育成が全く不十分だったという問題点に今さらながら気づかされた。「人事制度は、社員を育てるための仕組み」だというのに、人事制度をまともに運用することなく「ここでは成長できない」という若者に「ここは君が成長する場ではなく貢献する場だ」と回答してた。評価の中央値を「ありがとう」という趣旨で「A」とするのは大賛成(Bが中央値なので常に評価インフレしてた)。2023/09/06