中公新書<br> 里親と特別養子縁組 制度と暮らし、家族のかたち

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中公新書
里親と特別養子縁組 制度と暮らし、家族のかたち

  • 著者名:林浩康【著】
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 中央公論新社(2024/10発売)
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  • ISBN:9784121028266

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内容説明

実の親と暮らせない子どもたちはこの国で3万人を超える。彼らの成長を家庭内で支えていくのが、里親や特別養子縁組だ。前者は一時的に育てる公的養育で、後者は生涯にわたり親子関係が持続する。
それぞれの家庭で、親と子はどう暮らし、どんな思いを抱いているのか。血縁なく中途から養育する制度の意義や課題は何か。
子どもの支援のあり方に長年取り組む著者が、当事者へのインタビューなど多くの事例をもとに解説する。

■本書の目次

まえがき

第1章 暮らしに困難を抱える子どもたち
子どもたちの困難/子どもの思い/親子の支援の充実と社会的養護/里親制度の活用/親との関係形成

第2章 親と別れて暮らす子どもたち
「大人の事情」の内容/子どもたちの育ちづらさ・育てにくさ/成育環境と子どもへの影響/家庭養育の要件/里親・特別養子縁組制度の概要

第3章 里親・養親になる
子どもの受託方法/養親・里親となるには/里親登録後子どもを受託する流れ/里親の種類と想定される家族像/民間機関を通しての受託/不妊治療を経ての受託/子どもを受託した里親/未委託里親の存在とそれへの対応

第4章 里親・養子縁組家庭での暮らし
親元を離れて暮らす子どもたち/里親家庭での安心感/里親の寛容な支え/里親家庭での養育の中断/自身の選択と里親家庭への適応/家庭養育のリスク/里親家庭への固執/生き続けるための思考/里親家庭での過酷な体験/里親夫婦への気遣い/特別養子縁組家庭での体験/養子として育てる意義とその理解/家庭で大切にされた体験/家庭での生い立ちに関する対話/家庭でのさまざまな人生

第5章 「中途養育」の喜びと困難
現代社会における養育の困難/新たな家庭での養育の始まり/実子がいて里親となる場合/「中途養育」への理解/試し行動とそれへの対応/里親養育と養育不調/養育の難しさと里親委託解除/生みの親と里親との間で/生みの親の存在への配慮/過去の関係の維持

第6章 過去とつながる
子どもの出自を知る権利/過去とつながる意義と真実告知/真実告知の内容/養子としての思い/真実告知後の疑問/告知されなかった思い/手記を振り返って/出自を告知されたその先/当事者を支える仕組みの必要性

終 章 里親・特別養子縁組のこれから
子どもの意見表明権の保障/子どもの永続的な暮らしの保障/委託に向けた体制の充実/里親と支援者との信頼関係形成/養育観と養育の社会化/複数の養育者体制の必要性/海外における複数養育体制例/社会的親の創造/これからの取り組み/出自を知る権利保障体制の整備

あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

てくてく

7
里親登録を増やすべく地方自治体は頑張ってはいるが、登録したからといっても子どもを託されないまま5年の更新期間が近づく話や、登録数分子どもが家庭的環境の中で養育されているわけではないところに、「職親」に近いものを感じた。自分を迎え入れてくれる側に過度に順応しようとして無理をする子ども、生みの親を知りたいと思ってもなかなかその情報が入手できなかったり里親の顔色をうかがって実親との交流を控えたりする子ども、逆に里親側にも気軽に相談できるところが多くないなどの問題があることを知る。2024/10/29

ぷほは

5
モッキンバードファミリーなどの欧米の取り組みは知っていたが、フィクティブ・キンやレスパイト・ケアなどは知らなかった。事例の積み重ねがそのまま支援者や子どもたちのライフヒストリーとして読むことができ、そうした情報を含めて当人にもアクセス可能にすることが、里親たちの真実告知に対するハードルの高さを軽減するのではないだろうか。地域資源のアーキビストというと、とかく郷土資料や文化財に目がいきがちではあるものの、こうした「関係性の歴史」を自分たちの財産として可視化していくコミュニティの在り方に可能性を見た気がした。2025/10/05

すのさ

4
日本の里親制度と特別養子縁組制度について、多くの事例を通じて当事者の葛藤や困難が描かれ、現実的な視点で問題を捉えることができた。筆者は、①啓発活動の推進、②養育家庭への支援強化、③育ちづらさを抱えた子どもへの専門的支援の重要性を指摘し、特に養育者をめぐる支援体制の不十分さを課題としている。また、社会全体で養育支援を考える必要性を訴え、子どもが自分の出自を知る権利を重視する。真実告知が自己肯定感や家族関係に与える影響についての考察も印象的だった。2025/02/09

預かりマウス

3
当事者へのインタビューを中心とした内容である。晩婚化の影響もあり、里親登録数は増えているが、実際に里子とマッチングするケースは非常に少ないという。それには様々な事情もあろうが、もともと家庭に何らかの問題がある故に里子に出されることが多いため、心理的トラウマを抱えており、通常の養育とは異なる困難が多いことも原因のようだ。特に年齢が高くなるほど新たな家庭への溶け込みが難しいのは当たり前のようだが、解決策としては、本書でも児相による細やかな対応が求められている。ただ、国全体の予算が厳しい中では難しいのだろう。2024/12/27

ソーシャ

3
里親制度と特別養子縁組制度の実情と課題について、保護者側、子ども側の声を紹介しながらわかりやすく紹介した一冊。制度が扱われたフィクションや当事者の語りが色々と紹介されていていい意味で中公新書らしくない本です。2024/12/31

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