内容説明
子ども時代のどんな虐待によって、脳のどの部位が、どう傷つくのか――
驚くべき実態が明らかになっています。
過酷な状況を生きのびるために、脳は必死で適応します。
それはやがて生きづらさにつながり、依存症やうつ病などのリスクが高まります。
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アルコール・薬物などへの依存は「快感に溺れている」状態と思われがちですが、
実は違うことがわかってきています。
脳内のシステムに何が起きている……?
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傷ついた脳・依存した脳の回復とは?
トラウマの連鎖を防ぐためには?
友田明美先生と廣中直行先生をガイド役に、探っていきます。
PART1 虐待によって脳のどこが傷つくの?
PART2 過剰適応した脳に何が起きている?
PART3 なぜ脳は依存してしまうのだろう?
PART4 依存の進行としらふになった脳
PART5 トラウマの連鎖を防ぐために
エピローグ 傷ついた脳は回復できるのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ta_2
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この本は、子どもの様々な虐待が脳のどの領域を傷つけ、恒常化でどう変化するかが描かれている。加えて、なぜ脳が依存に傾むくのか、依存後の脳の変化、回復する術などが記載。日常で使わないにしても覚えておくべき内容が多く、勉強になった。ページ数は少なく読みやすいが、内容が複雑な為読み返しは必要。特に印象的だったのは、Part4で語られていた「快感のあとに気分が落ち込む理由」。トラウマにより、一時的な快楽の後に抑うつが生じ、それを繰り返すことで波が下向きに引っ張られるという説明は、飲酒に対する知識として覚えておきたい2025/05/25
Luisa
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⭐️32025/05/05