角川文庫<br> 恋の川、春の町 江戸戯作者事情

個数:1
紙書籍版価格
¥858
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

角川文庫
恋の川、春の町 江戸戯作者事情

  • 著者名:風野真知雄【著者】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • KADOKAWA(2024/10発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041153727

ファイル: /

内容説明

駿河小島藩に仕える倉橋寿平には、もう一つの顔がある。「恋川春町」の名前で滑稽本を執筆する江戸で人気の戯作者だったのだ。浮世を楽しむため、さまざまな女性のもとを渡り歩く春町のもとに、突如として幕府の大物・松平定信から呼び出しの文が届く。倹約を旨とする幕府の方針に、春町の著作はそぐわないと判断されたのだ――。戯作者の矜持を胸に、命がけの洒落で権力に挑んだ粋人の生涯を描く軽妙洒脱な時代小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

タイ子

70
戯作者・恋川春町。またの名は倉橋寿平、駿河小島藩に仕える年寄本役。仕事はいつやってるんだと思うくらい自由気ままに戯作を書き、かつては大ヒット本もありそれにあぐらをかいてるわけではないが自分はまだイケるぞと発奮するもなかなかの毎日。戯作本のタイトルが笑えるほど面白くこれぞ戯作。浮世を楽しむ春町に逆らうように幕府の大物、松平定信の禁制によって戯作者は次第に筆を折られていく。春町も懊悩の中で自分の生きる道を探るのだが…。軽妙かつ重さの残る作品。また一つ大河ドラマに楽しみが増えた。2025/02/18

ひさか

20
本の旅人 2016年11月号〜2017年10月号を加筆し2018年6月角川書店刊。2024年10月永井紗耶子さんの解説で角川文庫化。うなぎ屋のおつら、吉原のおわき、女戯作者のおちち、幼馴染のおけけ、前妻のおまた、本妻のおさね、後ろ姿の男、の7章で構成。戯作者でありながらも武士という男の生きざまは、やや滑稽ながらも、凄まじいものがありラストでは戦慄した。6人もの女性が登場するのが楽しい。あとがきで多少は予測していたが、これほどのシリアスな内容だとは思いの外でした。2025/05/31

陽ちゃん

7
「恋川春町」という名前は知っていましたが、著作が思い浮かばない、というのが正直なところです。本職?は武士である彼が、戯作者として命をかけてふざけ、時の権力者松平定信に目をつけられ、死を選ぶのはあっぱれ、ですが、その方法が微妙というか奇抜すぎてびっくりしました。2024/11/14

てんやんでぇ

1
風野作品の中では異色。 けど、たぶん風野真知雄が一番書きたかった作品のようだ。 恋川春町への想いが切々と伝わってくる。 けど風野さんの作風は、同時代で例えるな朋成堂喜三次なんだよなぁ。2025/10/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22164675
  • ご注意事項

最近チェックした商品