内容説明
業界のリーディング企業の経営者が、学生時代から追究し続けたマルクス&ウェーバー論の「本質」を集大成させた好著。初級者の手引書としても、上級者の実践書としても、おすすめの一冊。
目次
田中廣 ――人と学問――(慶應義塾大学経済学部教授・池田 幸弘)
はじめに
第1部 マルクス編
第1章 マルクス前史
第2章 マルクスの視座の確立
~『ドイツ・イデオロギー』以降
(1)フォイエルバッハ批判 ~対象的活動の把握~
(2)社会関係=分業論の視座 ~垂直的分業と水平的分業~
*補論I
(A)『ド・イデ』に於けるマルクスとエンゲルス/
(B)共産主義了解の論理構制上の問題性
(3)唯物史観の「諸問題」~物象化論的論理構制~
第3章 マルクスの弁証法
*補論II マルクスと現代経済学
第2部 ウェーバー編
第4章 ウェーバーの思想史的背景
第5章 ウェーバーの社会把握の視座
(1)経済学社会学体系
1. 基本概念
2. 支配の諸類型
3. 経済社会の構造把握、歴史認識事例
古代社会経済史/近代初期の英国型とプロシア型/
対内経済・対外経済
(2)宗教社会学
自然・原始宗教/儒教と道教/ヒンズー教と仏教/古代ユダヤ教/
キリスト教/イスラム教/プロ倫/世界宗教概観/転轍手論
(3)合理化の歴史哲学
第6章 ウェーバーの社会科学方法論「理念型」「価値自由」
*補論III 現代経済学への方法論的指摘
結語
小論 資本制企業の把握方法 ~所有と経営を巡って
1. 本稿の狙い
2. マルクスの資本制企業把握
3. ウェーバーの近代経営Betrieb把握
4. 現代資本制企業把握へ
企業組織の進化と企業組織論/現代ICT世界の企業理解/
現代グローバル大企業理解/現代ファミリー企業の理解
5. 結語
あとがき
参考文献一覧