内容説明
失敗事例から契約書審査の実務がわかる!
紛争・トラブルを防ぐレビューの極意!
契約書のレビューでは、不適切な条項例、曖昧な定義、ないものに気づけなかったりと、
実務の落とし穴が至る所に潜んでいます。
これらを見落とすと、後になってから契約書の内容で争いが生じたり、多額の損害賠償を請求されるなど、
痛い目に遭うことも少なくありません。
本書ではそのような失敗をしないよう、
「一般条項にまつわる失敗」「業務委託契約にまつわる失敗」「M&A契約にまつわる失敗」など、
やりがちなミスをもとに、上手くいく実務の極意を解説!
目次
第1章 契約書審査の基本にまつわる失敗
1 リスク管理の意識を持とう<契約書審査の目的>
【失敗事例】雛形と比べただけ
2 過剰・過小な修正はNG<修正の分量>
【失敗事例】張り切って大量に修正してしまう
3 ビジネスモデルを疑う<リスク管理の意味>
【失敗事例】条項の修正より重要なものがある
4 沈黙は禁<修正が難しい場合の契約書審査>
【失敗事例】交渉力的に変更は無理だと諦める
5 リサーチこそが肝<リサーチの重要性>
【失敗事例】国際管轄をもっと調べておけば……
第2章 一般条項にまつわる失敗
6 責任の範囲を明確にする<損害賠償条項>
【失敗事例】損害賠償のリスクを見逃す
7 初歩であり最難関でもある<秘密保持条項>
【失敗事例】秘密情報の定め方が雑
8 生殺与奪の権を握られない<解除権>
【失敗事例】一方の意向で解除できる条項を見逃す
9 網羅できないと心得る<バスケット条項>
【失敗事例】解除権が限定されすぎ
10 永遠に縛られない<存続条項>
【失敗事例】無限の競業避止義務を見落とす
第3章 売買契約にまつわる失敗
11 「当たり前のこと」こそ明記<目的物と仕様>
【失敗事例】目的物と仕様にも目を配る
12 「別途合意」に逃げない<検収条件>
【失敗事例】別途合意のまま1年経過
13 最悪の事態を想定する<契約不適合責任>
【失敗事例】売主にリコール費用を請求できない
14 最新改正に気づく<保証条項>
【失敗事例】実質は根保証であることに気づけず
15 続くからこそ「基本」契約<基本契約の審査>
【失敗事例】将来リスキーな取引が待ち受けていた
第4章 業務委託契約にまつわる失敗
16 特掲を忘れない<知財の移転>
【失敗事例】全てなのに全てじゃない?
17 委託先を見張る<個人情報保護法25条>
【失敗事例】「データ分析」の含意を確かめない
18 実践されなければ意味がない<偽装請負回避条項>
【失敗事例】契約条項が守られない
19 下請法に注意<下請法・フリーランス保護法>
【失敗事例】「依頼者に有利ならいい」と思い込む
20 明確な基準に基づき確認する<仕様の確認と完了確認条項>
【失敗事例】コンサルティングの内容を定めない
第5章 IT契約にまつわる失敗
21 クラウド時代に対応する<クラウド契約>
【失敗事例】クラウド契約への理解が足りず……
22 ユーザこそ協力義務を負う<システム開発契約>
【失敗事例】安易な「お任せ」は禁物
23 関連契約を踏まえたアドバイスを<ERPとFit&Gap分析>
【失敗事例】パッケージの利用目的の確認を怠る
24 第三者には対抗できない?<データ提供契約>
【失敗事例】データ・オーナーシップに惑わされる
25 AI のリスクを理解せよ<AI契約>
【失敗事例】AI のことなんてわからない!
第6章 M&A契約にまつわる失敗
26 1円M&AでもDD<デューディリジェンス(DD)>
【失敗事例】会社購入後に多くの問題が発覚
27 知ってしまった買主は保護されない<補償条項>
【失敗事例】補償条項を設けたのに補償されない
28 リスクに応じた手法を選択する<M&A方式の選択>
【失敗事例】倒産されて打つ手なし
ほか
感想・レビュー
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鳩とほっとしょうが
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kaz