歪曲済アイラービュ

著者名：住野よる【著】

新潮社（2024/12発売）

• ISBN：9784103508342

内容説明

「お前ら愛する人に気持ちは伝えたかい？」――底辺YouTuberの生配信「こなるんの予言ちゃんねる」で告げられたのは、世界の滅亡。嘘か真か一切不明、だが同じように終末を確信した者たちは最後の行動に出る。驚きと企みに満ちたクライマックスへ向け疾走する、常識も正論もぶっ飛ばすジェットコースターエンタメ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[starbro]

住野 よるは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 本書は、著者の新境地でしょうか、世界滅亡連作短編集でした。腐りきった世の中、一旦リセットした方が良いかも知れません。 https://www.shinchosha.co.jp/special/wikkzm/ 本書で、１月は読了です。

2025/01/31

[寂しがり屋の狼さん]

ひさしぶりの『住野よる』さん(⁠◕⁠ᴗ⁠◕⁠✿⁠)底辺YouTubeが生配信「こなるんの予言ちゃんねる」で予告したのは世界滅亡。嘘か真か一切不明、だが同じように終末を確信した者たちは、最後の行動に出る。ずっと「いい子」だった女子高校生、本当は悪魔な先生も、幼馴染の前で精神的自傷行為を続ける大学生も、職場の先輩に料理を習う会社員も、妻に愛の音楽を奏でる青年も、獣のように無垢な少女…彼らがなりふり構わず向かった先は…

2025/02/15

[菅原孝標女@ナイスありがとうございます]

なんか..1作目からどんどんしりすぼみな感じがしてならない。ずっっっと多視点口語文で、しんどすぎて読むの辞めるかどうしようか悩みながらギリギリ読み終わった感じ。世界の滅亡が人によってまったく違う形で視えているっていうのが不思議な部分。まぁこれがこの作品らしさなんだろうけど。あまりにも想像しにくい報せばっかりだった気がする。

2025/07/03

[やっちゃん]

いろんな人が起こす狂気的な行動も近々世界が滅ぶという前提ならさもあろう。カルバニズム姐さんが面白かった。純文学にしては長めで？？？も多く読むのも大変だったが連作短編で最後にいろいろ伏線回収する構成は楽しい。あいまいな部分の多い純文らしい終わり方ではあったけど

2025/07/09

[もぐもぐ]

自分には全然分からなかった。何を読んだんだろうという感覚。世界が滅びるとYouTubeで予言するこなるん。その時、人々のとった行動は、、、それぞれのエピソードが最後の話で収束していくのだけど、そこに至る過程を読むのが正直ちょっとしんどかった。最後の”一文字”が意味する事をいろいろ想像してしまう（考えすぎ？）。いつかさんの装画と本の内容が全然結び付かなかったけど、読後に裏表紙見て納得。こういう遊び心は好きです。

2025/03/12