河出文庫<br> 五輪と戦後

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河出文庫
五輪と戦後

  • 著者名:吉見俊哉【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 河出書房新社(2024/10発売)
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  • ISBN:9784309421285

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内容説明

戦後日本人の心をとらえ続けてきた1964年の東京五輪。この国民的「お祭り」は、いかにその舞台が整えられ、演出され、現在に至るまで再演されてきたのか。東京五輪2020を超え、根底から問い直す。

1964年の成功神話はどこへ行くのか――?
この国にとって五輪とはいったい何なのか――?
戦後日本の呪縛を解く、オリンピック論の決定版!
2021年東京五輪を経て……「文庫版まえがき」を追加

【目次】
文庫版へのまえがき
序 章 東京五輪という呪縛――シナリオが綻びるとき
第I章 ポスト戦争としてのオリンピック――舞台
1 軍都からオリンピックシティへ
2 五輪開催と軍用地返還――もう一つの日米交渉
3 東京復興としての万博・オリンピック
第II章 聖火リレーと祭典の舞台――演出
1 聖火、沖縄を走る――「祖国復帰」への象徴演技
2 神宮外苑にいたる道程――聖火リレーというもう一つの巡幸
3 三つの舞台――神宮外苑・代々木・駒沢
第III章 メダリストたちの日本近代――演技
1 マラソンランナーの悲劇――兵士から国民的英雄へ
2 「東洋の魔女」の伝説――殖産興業の末裔たち
3 もう一つの感動――映画のなかの東京オリンピック
第IV章 増殖する東京モデル――再演
1 ソウル1988――成長するアジアのドラマ
2 北京2008――繰り返される成長のドラマ
3 ドラマにおける反復と転換――札幌と長野
終 章 ドラマトゥルギーの転位――「速く、高く、強く」からの脱却を

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

辻井凌|つじー

2
1964東京五輪を読み解くと日本が見えてくる。日本人の気質、近世や近代からの歴史のつながり、日本の病理などを五輪起点で明らかにしていく。スポーツはあらゆる分野と関わり作用しあっている。次々と謎解きを読んでいる気分だ。著者の言い回しも効いている。2024/10/27

がんちゃん

1
2回目の東京オリンピックと大阪万博、さらに戦前の各々の計画。そしてソウルから北京への流れも良くわかる。聖火リレーがナチスドイツのベルリン大会から始まって、今も続いていること。軍事施設の跡地にスタジアムが建設業されていること。歴史の中で五輪や万博の意味を考え、果たして今も必要なのか、本気で考えて欲しい。東京もパリも見てないし、大阪万博にも行きません。2024/09/04

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