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内容説明
「あの世もこの世も、過去も現在も未来も同時に存在するかのようにして、救われる」──怪優・佐野史郎の魂の遍歴は常に水木作品と共にあった。俳優としての指針ともなったゆるぎない世界観、幻想文学へ導いてくれた怪異譚の愉悦……「かたときも離れられない」と言わしめた傑作短編群から愛する「鬼太郎」シリーズの好編まで、ニヒリズムをユーモアに包んだ逸品を厳選。選者解説を付す。
目次
約束/魔石/はかない夢/空想石/空のサイフ/鳥かご/河童膏/剣豪とぼたもち/錬金術/宇宙虫/机/古道具屋の怪/不思議な手帖/群衆の中に/不思議町三番地/深夜のバス/目ひとつの神/丸い輪の世界/笠地蔵/編者解説 佐野史郎
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶのぶ
28
前回、高久書店で選んだのが「異」だった。久しぶりに出かけた小さいがぎっちり棚におすすめ本が詰まった高久書店で選んだのが「虚」、前回はなかった本。高久書店に行くときは、これを買いにではなく、この中から選ぼうで行く。こういう選書は楽しいこと。それも、良い本がぎゅっと詰まった空間で。妖怪が入り込む要素が身近なところからなくなったなあ。暗くて怖いところが本当にない。薄気味悪い場所が近くからなくなっている。怖いのは、妖怪でなく人間。「宇宙虫」「河童膏」がお気に入り。妖怪を通して、人間の生き方を教えてくれる。2025/06/10
新田新一
22
水木しげる先生の作品は好きで、いろいろ読みました。子供の時はアニメの『ゲゲゲの鬼太郎』のアニメを見るのが楽しみでした。このアンソロジーは俳優の佐野史郎さんが選んだ作品が収録されています。解説も佐野さんで熱い想いが伝わってきます。昭和の時代が背景になっている作品が多く、古びた畳や障子、木造住宅に懐かしさを感じます。ユーモアと恐怖の混ざ合わせ方が巧みだと思いました。そこを通り抜けたら死んだ妹と会えるという「丸い輪の世界」がベスト。幻想の世界は、現実の世界と隣り合わせと教えてくれる作品です。2024/08/16
くるぽん
7
死を意識するものが多いが怖さではなく、なんとなくリアルに感じられる。フィクションの形をとったノンフィクションと言えばいいのか、見えているこの世が異世界になったような。見えない世界へ自然と誘われ、また自然と漫画の外の現世へと帰ってこれる。あとがきにあった「水木作品に取り憑かれた」とはまさに。取り憑かれたと思うほど夢中で読んだ。2025/07/01
はな
5
大人になって読んでも当たり前かもしれないけど楽しめる。濃い世界観。2024/08/11
チャボ
5
不思議な読後感の漫画が多く選ばれていてで面白かった。佐野史郎さんはあまりスッキリ終わる話ではないものが好みなんだな。優しい人が損をしてしまう「河童膏」、都会で精神を擦り減らして生きることが本当にいいのかを問う「目ひとつの神」、あの世とこの世の行き来を通して不老不死の意味を見直す「不思議町三番地」あたりが好きだな〜2024/08/31
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