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内容説明
うどんでプリン、海苔巻きバナナ、肉なし「そばすき焼き」にはんぺんサンドイッチ……。台所をあずかる女たちは、国破れても立ち止まってはいられなかった。明治から戦後二十年ほどまでの料理本約七百冊、婦人雑誌二千冊に登場するレシピを実際に作って食した著者が、その背後に潜む国家の政治性と“かあさん”たちが生み出すゆかいな創意工夫に迫る、実践的食文化史!
目次
はじめに/第1章 すき焼き/1928年の「すき焼き」/鋤や鍬で本当にすき焼きができるのか/すき焼きのプロトタイプ/家庭百科事典の「すき焼き」/すき焼きとはなんだ? /大阪からやってきたすき焼き/すき焼きを語る人々/変わりすき焼きのいろいろ/そばすき焼きという最終形態/第2章 サンドイッチ/サンドイッチが和食になった頃/和製サンドイッチは米不足が生みの親/1933年(昭和8年)の「ツナサンド」は鰹節/テリヤキバーガーの先祖はもしかして/穴子サンド/和風オープンサンドは海苔トースト/寿司とサンドイッチ/第3章 うどんとマカロニ/あべかわはマカロニで/スパゲティ、マカロニ、 類珍品集/マカロニ鍋のいろいろ/うどんのトマト和え/そばナポリタン/マカロニ(西洋うどん)の折り方/マカロニはご飯のおかず? /スパケット飯(スパケット・アラ・ロメース)/『日々活用お料理辞典』から「マカロニー」の項を開くと…… /うどんで、かりんとう/うどんで、パン/うどんで、ビスケット/うどんで、プリン/うどんのコロッケ/うどんのうに焼き/第4章 ねぎま/「ねぎま鍋」のナゾ/マグロは赤身か、脂身か/1970年代からさかのぼる「ねぎま」/1960年代の「ねぎま」は/1950年代のねぎま汁をたずねて/ねぎま──戦時篇/日本陸軍調理法でのねぎま/ねぎま鍋の黄金時代/「ネギ鮪」が「ネギ間」に変わるそのとき/マグロの脂身は足が早い/冷蔵庫で下克上/1980年代の脂身事情/1990年代は偽装大トロ時代/ねぎま鍋の生い立ちから終焉まで/第5章 人工葡萄酒/葡萄酒の自家醸造は合法? だった/つくりませう! 葡萄酒/甘味代用の葡萄酒も自家醸造だった/自家醸造のトマト酒/人工葡萄酒は黒豆で/第6章 おしるこ&珍スイーツ/ハイカラさんのバナナ料理/和食? 洋食? 不明のバナナ料理の数々/バナナの皮? /バタくさい葛湯はピーナッツで/やまいもでホットケーキ/おはぎ作りは里芋で/柿で柿餅、柿団子/梨もどきは海軍のデザートにもなった/お汁粉の歴史──戦前篇/お汁粉の歴史──戦後篇/汁粉は……小麦粉で/第7章 カルピスもどきと代用コーヒー/まさしくカルピス/カルピス・のようなもの/モダンドリンク集/黒豆コーヒー/紫蘇コーヒーは熱中症対策か? /大麦コーヒーは発芽飲料だった/滋養農村コーヒーのこしらえ方/米糠コーヒー、米糠油/第8章 玉子チーズ/質問:玉子からすみって、何ですか? /玉子チーズは「特許品」ですと? /玉子チーズの前身は玉子からすみだった/チーズとからすみはおんなじだった/玉子チーズのルーツは味噌漬けだった/おわりに/解説 湯澤規子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mukimi
めがねまる
ののまる
Ayana
niz001
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