内容説明
「俺は、強い運を持っている。」──江戸時代以来300年以上の歴史を誇る日本橋市場。魚問屋で働く奥村豊には、持ち前の話術と算盤の能力、そして類稀なる人望があった。のちに魚河岸の親分となった豊を待ち受けていたのは、魚河岸の移転問題である。移転派と非移転派の攻防を超え、さらなる魚河岸の発展を夢見た男たちが辿り着いた先は、築地であった──。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ロデタ
7
豊洲市場に移転した築地市場が日本橋から築地に移転した史実をもとにした物語。豊洲移転の時の比じゃないぐらいゴタゴタがあったようだ。2023/01/21
ちょもらんま
0
日本橋市場から築地市場への移転を描いた物語。強烈な運の力を味方に、市場で成り上がっていく豊が主人公。いや、成り上がるというよりも、持ち上げられると言った方が正しいのかもしれない。何事にも正直に、人との付き合いを大切に突き進む豊の姿勢の裏には、予言のようにまとわりつく強烈な運がある。 テツ、山本、鈴子。彼を取り巻く人々も心地よい。震災、移転、勾留、空襲。度重なる壁に対しても、豊は前を見続ける。そこに一縷の光がある限り、戻ってこれる暖かい場所がある限り。2022/06/24
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