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内容説明
「仏教の大変革」どうなる!? どうする? 仏教はいま、最大の危機に瀕している。寺院の消滅や「墓じまい」の流れが止まらない。また、宗教リテラシーの低下から、数々のモラルハザードを引き起こしている。近い将来、AI僧侶がお経を読んだり、寺院一体型ホテルが建設されたりする「仏教の大変革」が起きる。宗教を学べば、社会の本質が見えてくる――31の未来予想を通して、いずれ訪れる死に備え、「未来の仏教のあり方」を考える意欲作。 〈目次〉序章 「死なき時代の宗教」はどこに行くか 第1章 社会が変われば仏教も変わる 第2章 寺院の現状と課題 第3章 テクノロジーが仏教を変える 第4章 弔いの未来 第5章 未来の寺院をどうつくるか 結びにかえて 宗教を学べば社会の本質が見えてくる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデキ
38
現実の僧侶である著者の語る未来史 お寺や葬儀業界の実情とコロナ以後の業界を取り巻く景色に 人を送ることが、どうなっていくのかを描かれています。 あくまで僧侶の方の語りなので 一般の人が、読むと違和感もあるかもしれません 檀家組織の縮小は、自分も実感している問題で 今後のお寺や墓地のみんなが薄々感じながら言えないことを述べてくれていて面白かったです2024/11/08
とも
11
僧侶による仏教未来予想図。 各章のタイトルが面白い、2028年アンドロイド仏が各地で説法を開始する、2030年僧侶が生成AIに取って代わられるなどなど。 文も読みやすく面白い。が、語られてる中身は至って真面目でリアルな予測に終始している。 宗教色は薄くどこかの産業の未来史ぽく読める。年配の方からビジネスマンや学生まで様々な人におすすめ。2024/10/30
みじんこ
4
時代や価値観、デジタル化、生活スタイルの変化に伴い現代日本仏教の世界も大きな変革が進んでいることが分かる。寺院のホテル一体型モデルやアンドロイド仏など、こんなことになっているとはという最先端な話の連続だった。ムスリム用土葬墓地の話は最近もニュースで見た。地域や行政が何らかの対応をする責任は確かにと思う。墓じまいや家族葬の意外な費用も知ることができ、イメージとはかなり違っており勉強になった。著者が述べていた戒名の運用変更は自分も現在の在り方に違和感を持っていたため賛成である。未来年表はどこまで現実となるか。2024/12/31
ニョンブーチョッパー
3
★★★☆☆ ハムスター、ヘビ、金魚などに対する過剰な供養には驚いた。2025/04/27
Jack Amano
3
サラリーマン(記者)出身のお坊さんが書いた仏教の現況と未来予想。現況については、うすうす知っていたことと、初耳のことがあり、なかなか興味深く読むことが出来た。未来年表・未来予想の部分は、中立というよりは仏教を守りたいというバイアスがかかっているのは仕方ない。こうあるべきというような気持ちが入っているが、こうしないと仏教はすたれていくな、という危機感のようなものも感じる。宗教はもっと自然に生活に入って、心の支えになるような世界になって良いかなと思っている。2025/01/22