内容説明
ある動物園のパンダ舎の屋上で、咲き誇るひまわりたち_____
これは日本最高齢のパンダと、そのそばで支えた二人の飼育員の物語。
兵庫県の神戸市立王子動物園にいたパンダのタンタンを知っていますか?
短い手足にもふもふとした毛並みがぬいぐるみのようにかわいらしく、
いつものんびりごろごろしている姿は、「神戸のお嬢さま」として多くの人に愛されてきました。
でも、ちょっと待ってください。人間と同じでパンダにだってパン生があるのです。
来園者に見せる愛らしい姿の一方で、
日本最高齢のパンダとして、わが子を失いパートナーと死別し、
飼育員の二人ともに闘病中の日々を送るなど、背景にはタンタンのパンダとしての一生がありました。
これまで数年に渡り放映されてきたタンタンの密着番組
NHK「ごろごろパンダ日記」の番組プロデューサーの杉浦大悟氏が執筆し、
人と命ある生きものとの関係性や、老いるときも責任を持ってともにあるとはどういうことなのかを伝えます。
動物園に行くことが好きな子はもちろん、身近な生きものとの関わり方や、
生きものを育てることについて、大人も一緒に考え直すきっかけとなる一冊です。
全ページルビ付きなので、お子さまから大人の方まで、幅広い世代の方におすすめです。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maroa
5
四川省・成都へ旅する飛行機の中で読了し涙した本。阪神・淡路大震災で被災した神戸の人たちを励ますため来日したタンタン。その後コロナ禍、自らの心臓疾患など困難を乗り越えながら今春に他界。。飼育員さんとの温かいコミュニケーションに涙。。2024/12/05
まりも
2
大好きなタンタン。姿は見えなくても私たちの心の中にいる!と思っていますが、それでもやっぱり、あなたに会いたい。 号泣しながら読みました。でも、決して悲しいだけのお話では無く、神戸で多くの人に愛され、たくさんの人を笑顔にしたパンダがいた、最後まで生き抜いたパンダがいたということを多くの人に知ってもらいたいです。ぜひ、多くの方、特にお子さんに読んでもらいたいです。2024/10/30
ハニワ
1
涙無しでは読めない本。「まだもう少し、また明日っていいたかったな」という言葉の重みを感じます。タンタンと飼育員さんの絆に拍手!温かい気持ちにもなれる一冊。ヒマワリ、見に行かなきゃ。2024/12/22