内容説明
どんな料理であっても、そこにはつくり手の感情が込められているものです。プロが提供する料理は支払われた報酬と引き換えにお客さまを満足させるために、家庭料理は同じ食卓を囲む家族の健康や団らんのために、たとえ自分以外に食べる者のいない簡単なものであったとしても、そこには自分への思いが注ぎこまれているのです。本書では、そのような様々な立場の「料理をつくる人」たちをテーマにした短編を、文芸の最前線で活躍中の六名の作家に執筆していただきました。心とお腹を満たす極上の物語のフルコースを、どうぞご堪能くださいませ。/【目次】西條奈加「向日葵の少女」/千早茜「白い食卓」/深緑野分「メインディッシュを悪魔に」/秋永真琴「冷蔵庫で待ってる」/織守きょうや「対岸の恋」/越谷オサム「夏のキッチン」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まり
25
図書館本。表紙やタイトルで思ってたよりも重くて濃い話が多かった。カレーはいつ出てくるの?と思っていたら最後の話だった。意外に突拍子もない感じの悪魔が出てくる深緑野分さんの話は面白かった。千早さんはゾッとしたし織守さんは重い。冷蔵庫で待っているって言えた秋永さんの話は可愛らしくて良かった。はじめましての作家さんが多かったけど…どの話も面白かった。2025/02/03
たんぽぽ
20
西條さんのお蔦さんシリーズのみ既読。 お蔦さんは全く料理をしない珍しいおばあちゃん設定だけど…。 それ以外については、う〜ん。 料理をするって特別なことじゃないんだけどな。2025/02/07
*+:。.もも.。:+*
20
時代物じゃない西條奈加さんのお話は新鮮だった。千早茜さんの「白い食卓」はちょっとホラー。初読みだった秋永真琴さんの「冷蔵庫で待ってる」はスカした文学部部長を吹っ切れて読後スッキリ。織守きょうやさんの「対岸の恋」はママレード・ボーイみたいな話を想像したけど全然違った。後味は良くない。越谷オサムさんはティーン向けな感じ。ママはこれからも出没するのか?2024/12/31
ホシナーたかはし
17
料理をつくる人、連想しがちなコックさんメインな作品は「メインディッシュを悪魔に」のみで、大変面白く読みました。「向日葵の少女」ドラマ化してもおかしくない人情もの、本編がありそうなので探します。「白い食卓」ホラー、君の味噌汁が飲みたい、てのも餌付けになるのだろうか。「対岸の恋」薫とりこは結婚後、料理をどうするつもりだったのだろう。妹弟にまかせるつもりだったのか、それが気になる。2024/12/05
おれんじぺこ♪(16年生)
15
「シェフ」だけれはなく日常に「料理をする人」を描いたアンソロジー。2025/04/03