内容説明
「さて、今日の“お楽しみ(エクサイトメンツ)”は何かしら?」ロンドンに住む99歳のジョゼフィーンと97歳のペニーの姉妹は、ただ者ではない。第二次世界大戦中、姉は海軍婦人部隊に、妹は応急看護婦部隊に所属していた。戦後もそれぞれ社会に貢献する日々を送り、現在は退役者として講演をしたり、インタビューを受けたりして暮らしている。そんなとき、戦時中のフランスへの働きに対して、姉妹にレジオン・ドヌール勲章が授与されることに。二人は甥の息子アーチーと一緒にパリへと向かうことにするが、ペニーには別の思惑があった。パリでの勲章授与式の裏で、長年心に秘めてきたある計画を成し遂げなくては――。モールス信号での会話が得意で格闘術の心得もあり。“いつも機嫌よく(トゥージュール・ゲ)”を合言葉に、第二次世界大戦から現在まで激動の時代をたくましく生きる最高の姉妹を描いた、勇気をもらえる感動作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
花林糖
17
(図書館本)97歳のペニーと99歳のジョゼフィーン姉妹が甥の息子アーチーとパリ旅行へ。現在と戦時中が交互に話は進む。戦時中や過去話にはシリアスな場面があるけれど、読後感は良かったです。元気溢れる老姉妹とアーチーの関係が◎。(本を手に取った時は、老姉妹がパリ旅行で事件に巻き込まれ、姉妹が解決する話かと想像し読み進めたら全く違いますした。2025/01/23
もち
16
「もう十分です。これ以上生きていたくありません」◆退役軍人のペニーは、WW2で深淵を覗いた。姉のジョジーも人生を歪められた。叙勲された姉妹はフランスへと渡るが、ペニーはある目的のため暗躍する。指輪を巡る悲劇に報復し、因果を清算するのだ。■明るく見えるドタバタ劇の現代編は、秘密と死に縁取られた過去編の続き。だから旅路は暗転し、終わりすら匂わせ、反転が度肝を抜く。感動のラストに向かって伏線が捲られていく様は必見。諜報、挫折、悲恋、家族愛。陰陽併せ持つお楽しみが、いっぱい詰まった家族史だ。2024/11/12
uniemo
14
第二次世界大戦を生き抜いた100才近いイギリスの姉妹。荒唐無稽設定なところはあるけれど戦時中のシリアスな部分と現在が交互に展開し楽しめました。2025/05/27
ごへいもち
10
楽しいファンタジー2025/06/11
BECHA☆
8
題名から『ハリスおばさん』的ふんわりな物語を想像していたら、97&99歳、ライヴァルは101歳(!!)のお姉さま方はとんでもなくお元気でした。読み終わって表紙絵をまじまじと見直すと納得の小道具たち。情報盛り沢山で読んだ~という満足感と疲労感が年末最後に相応しかったかも(爆)。2024/12/31
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