日本の分断はどこにあるのか - スマートニュース・メディア価値観全国調査から検証す

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日本の分断はどこにあるのか - スマートニュース・メディア価値観全国調査から検証す

  • ISBN:9784326603756

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内容説明

アメリカの「分断の激化」に対し、日本ではいったいどのような分断が生じているのか? 調査データからはイデオロギー、政治との距離、道徳的価値観、首相のリーダーシップ、社会や政治の将来期待からなる5つの分断軸が浮き彫りになる。マスとネットメディアへの接触を分析に加味し、複合的な「日本の分断」の現在地を検証する。

目次

まえがき[山脇岳志]

序章[池田謙一・前田幸男]
 0.1 国・社会の分断軸の検討――「分断」のもつ多次元性を踏まえて
 0.2 各章の概観
 0.3 5つの軸とメディア情報環境を総覧して分かることは何か

第I部 日本の政治的分断の現在地と情報世界の動態

第1章 日米で分極化はどう異なるのか――SMPP調査とアメリカ世論調査の比較[山脇岳志・小林哲郎]
 はじめに
 1.1 アメリカにおける政治的分極化の現状とその原因
 1.2 日本におけるイデオロギーと分極化の特徴
 1.3 日米比較:同性婚・移民受け入れ・環境保護の争点態度にみる分極化
 1.4 日米比較:ナショナリズムをめぐる認識についての分極化
 1.5 日米比較:マスメディアをめぐる分極化
 1.6 まとめ
 
 コラム1 情報の偶発的接触とエコーチェンバー[笹原和俊]

第2章 SMPP調査が捉えたメディア接触の諸相――伝統メディア,そしてインターネットメディアをめぐる読者の選択[藤村厚夫]
 はじめに
 2.1 デジタルデバイスの浸透状況
 2.2 新聞,テレビなど伝統メディアとの接触
 2.3 インターネットメディアとの接触
 2.4 (ニュース)メディアをめぐる価値認識
 2.5 「何が重要なニュース」なのか
 2.6 購読制インターネットメディアの拡大を阻むものは何か?
 2.7 メディア選択と世代対立
 おわりに――まとめとして

第3章 人々はメディアをどのように利用しているのか――メディア接触の6パターンとメディア利用意識から[大森翔子]
 はじめに
 3.1 複雑化する情報環境と本章の狙い
 3.2 利用するデータ
 3.3 メディア接触行動のグルーピング――6つのメディア接触パターン
 3.4 メディア意識変数を従属変数とした多変量解析
 3.5 結論と含意
 補遺 SMPPインターネット調査データを用いた潜在クラス分析
 
 コラム2 「ニュース回避傾向」はなぜ生まれるのか?[山脇岳志]

第II部 5つの分断軸と日本人の政治意識・行動

第4章 政治対立は日本社会の対立を規定しているか――イデオロギーによる分断[遠藤晶久・田部井滉平]
 はじめに
 4.1 日本におけるイデオロギー対立
 4.2 イデオロギー自認と政策対立
 4.3 主観的社会対立
 4.4 結論
 
 コラム3 メディア利用の自己効力感[前田幸男]

第5章 私生活志向は何をもたらすか――政治との距離による分断[小林哲郎]
 はじめに
 5.1 私生活志向とは何か?
 5.2 2000年代からの私生活志向の変化
 5.3 誰が政治への関与を避けているのか
 5.4 政治非関与者の情報環境
 5.5 政治非関与と自助努力志向の親和性
 5.6 私生活を重視するがゆえの権威主義的志向
 さいごに――「私生活志向のゆくえ」再考

第6章 日本人の道徳的な傾向は分断に結びついているのか――道徳的価値観による分断[笹原和俊・松尾朗子]
 はじめに
 6.1 日本人の道徳的価値観――個人志向と連帯志向
 6.2 日本人の神聖基盤の特異性
 おわりに

第7章 首相への好悪は有権者における対立を深めたのか――リーダーシップのスタイルによる分断[前田幸男]
 はじめに
 7.1 問題関心と仮説
 7.2 利用するデータと記述統計
 7.3 歴代首相好感度の回帰分析
ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

あみやけ

35
最新の本ですが、もうきっとデータは変わってますね。兵庫県の知事選や中井くんの問題で。ただ、やっぱり、日本は多国と比べたら分断は少ないですよね。そもそも、政治的な分断からしてアメリカとは根本的に違う。宗教問題も少ないし。ただ、この本を読んで、政治関心による分断は大きいと思いました。特に若者。ネットやSNSの情報をうのみにしてしまいますね。伝統メディアも真実とは限らない。だからこそ、確かな判断力をつけないと。教育者として責任を感じます。安倍さんの功罪は大きいですね。新聞を再開します。ためになりました。2025/01/11

たろーたん

1
スマートニュース・メディア価値観全国調査によるデータ。対象者にリベラルと中間と保守(0~4リベラル、5中間、6~10保守)と分けて、様々な政策を見ていく。なお、リベラル29%、中間23%、保守48%(分からない31%は抜いての結果)。これをもとに様々な質問に答えてもらう。例えば、「日本の防衛はもっと強化すべきだ」リベラル61%、中間61%、保守77%。「戦争の放棄や戦力を持たないことなどを定めた憲法9条について、変えるべきではない」リベラル69%、中間73%、保守53%。(続)2025/03/14

linbose

0
★★★★★ アンケート調査/統計分析をもとに、日本の政治的分断やそのメディア接触との関係、政治意識と行動などを分析・評価する▼非政治志向の高い人は、小さい政府との親和性の高い自助努力を重視、個人の権利制限等に賛成する傾向。これは政治非関与が結果的に権威主義的政策に賛意を高める可能性▼また、そのような人は政治知識のレベルが低く、政治の現状に無力感をもつにも関わらず現政権に対する評価は高く、統治能力に対する不安も低い。この楽観性は、無批判に現状を肯定することに繋がり、政府のアカウンタビリティを低下させかねない2025/09/02

takao

0
ふむ2025/03/18

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