MCU

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MCU

  • ISBN:9784845923281

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内容説明

一番いいアイデアが勝つ!

失敗と破滅と破産から、マーベル・スタジオは始まった――
自社キャラクターの権利を抵当に入れて融資を受け、絶対に失敗することができない状況の中で制作された『アイアンマン』。
主役は、それまでのキャリアで「ほぼ完璧な商業的失敗記録」を更新し、薬物乱用者としてハリウッドの問題人物として知られていたロバート・ダウニー・Jr。
しかもアイアンマンは、マーベルのキャラクターの中でも一般的な認知度が低く、「二軍」扱いだった。
マーベル・スタジオの未来はこの1本にかかっていた。
2008年に公開された『アイアンマン』は世界的な大ヒットを記録。
マーベル・スタジオが、負けの許されない賭けの連続に勝利した瞬間だった。
いまや、マーベル・スタジオ製作の映画やテレビ・シリーズは世界のポップ・カルチャーを席巻し、史上最も成功したフランチャイズとなっている。

本書は、1970年代のマーベル初期映像作品、そしてスタン・リーが立ち上げた「マーベル・プロダクション」の失敗やトイ・ビズによるマーベル・コミックの買収など、マーベル・スタジオ設立前史から、『アイアンマン』以降のマーベル・シネマティック・ユニバースの成功、そしてディズニープラスでの新展開まで余すところなく記述している。
ケヴィン・ファイギ、ボブ・アイガー、ロバート・ダウニー・Jr、ジェームズ・ガンをなど、MCUを取り巻く主要人物へのインタビューを収録するとともに、プロデューサー、脚本家、アーティスト、キャスティング担当者などMCUを支える多くのスタッフの声を記録し、ニコール・パールマンやヴィクトリア・アロンソなどMCUに多大な貢献をしながらもこれまであまり知られることのなかった人物についてもスポットライトを当てている。
本書はマーベル・スタジオ年代記の決定版であると同時に、監督・俳優の降板や多様性や新展開への無理解、創造性〔クリエイティヴィティ〕と経営〔ビジネス〕の対立、パンデミックによる製作・公開の停止などあらゆる困難を乗り越え、IPビジネスとストリーミングで世界有数のエンターテイメント企業となった新興スタジオの戦いの物語でもある。

「正史」では決して語られることのない、「真の」MCU年代記がここに。
世界中のマーベルファン、MCUファンを納得させたベストセラーが待望の邦訳!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

25
『エンドゲーム』で頂点を極めたMCUの低迷が続くが、それはケヴィン・ファイギも人間だったことの証明にもなった。そして本書では、MCUの成功がケヴィン一人によるものではないことを冷静に綴っている。とはいえ、それでもやはりケヴィンの存在は圧倒的であり、最重要だ。マーベル内におけるテレビ部門とスタジオの、そして悪名高いクリエイティヴ委員会とスタジオの軋轢、あるいはソニーに売り飛ばしてしまった『スパイダーマン』のMCU参入といった難問も、ケヴィンがいなければ解決できなかったのは明らかだろう。(つづく)2024/08/19

kei-zu

18
「アベンジャーズ」の各メンバーが当初は「売れ残り」だったとは今では信じられない話し。「アイアンマン」からぐんぐん上り調子なのは読んでいて楽しいが、「ダークワールド」や「エイジ・オブ・ウルトロン」の微妙な出来は舞台裏のギクシャクがあったとあってなるほど。その後、「ウィンターソルジャー」「シビル・ウォー」「エンドゲーム」の盛り上がりは言わずもがな。私も夢中になった「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」がいかに画期的であったかの説明にも納得。一方で、近年のテレビシリーズとの連携は、記述のとおり苦しい感はある。 2024/12/03

Masaaki Kawai

10
映画そのものではなく、その製作サイドとマーベル・スタジオについての決定版的な本。膨大な取材が窺えるし、ごく最近までカバーされてるのも良かった。 コミックのほうはよく知らんのやけど、膨大なキャラという知的財産があるんやなぁ。そこからどう物語を紡ぐか、脚本で揉めまくりっていうのも知らんかったし、方向性を決めるファイギが元からマーベルギークじゃなかったとは! 日本のマンガの実写化との差は、こういう原作の厚み(日本は1作1作が独立しがち)、妥協ない脚本作りとによるものかな。今は停滞してるけどまた楽しくなると期待!2024/12/31

ara_shinya

3
ようやく読み終わった。 コミック出して、玩具売って、だったマーベルがどのようにマーベル・スタジオを立ち上げ映画制作をして来たのか、というハリウッド映画スタジオ裏話的なビジネス書、かな。 割と行き当たりばったりな感じでもうまく進んできたスタジオが、大きくなるにつれ色々と軋みが出てきて舵取りがどんどん難しくなっていく。やっぱりケヴィン・ファイギが優秀なひとなのだろうな、元々はコミックに関しては素人だったのはちょっと意外だった。 2024/09/23

Myrmidon

3
MCUの舞台裏。多くの関係者インタビューから、MCUの歩み、特徴、課題などを述べる。作品としての批評というより、スタートアップ企業としての契約や意思決定、企業文化などが多く語られ、映画ファンのみならず、ビジネス関係の人も面白く読めるのではないか。犯したミスや作品的失敗もハッキリ述べられ、単なるマーベルヨイショ本ではないが、明らかにケヴィン・ファイギやボブ・アイガーが善玉、アイク・パルムッターが悪玉(笑)なので、この本も一つの見方に過ぎないことは言わずもがなか。2024/09/03

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