ちくまプリマー新書<br> フィールドワークってなんだろう

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ちくまプリマー新書
フィールドワークってなんだろう

  • 著者名:金菱清【著者】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 筑摩書房(2024/10発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480684974

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内容説明

どんな場所、どんな相手、どんな関係であっても、他者と向き合ううえで大事なこと。自分の半径五メートルから飛び出し、はじめて目にするに世界に飛び込んでみよう。考え方がひっくり返り、社会の見え方が変わるはず。じっくりしっかり話を聞くコツもわかります。 【目次】第1章 ユニークな研究――キャラを立てるには/第2章 一つの例から全体を問いなおす―ブラックスワンを探せ!/第3章 図と地の反転――幽霊と死者に聞く/第4章 なぜ少数を扱うのか――俯瞰する観察眼/第5章 自分のよって立つ足場を壊す――時間と空間を歪ます/第6章 探究する感覚を磨く――自分への再教育/第7章 弱い人の声に耳をすます――世界の開き方/第8章 心地よい社会からの脱出――二重の世界を生きる

目次

はじめに/第1章 ユニークな研究──キャラを立てるには/“巨額な”御花代/モノを奮い立たせる技法/死に規定された“幸せ”の国/異なる考えに出会う/キャラ立ち/第2章 一つの例から全体を問いなおす──ブラックスワンを探せ! /ブラックスワン/ミルクボーイの漫才の捉え方/同化作用と異化作用/どこまで人間か/どこから人間なのか/ヤノマミにとって人間とは? /第3章 図と地の反転──幽霊と死者に聞く/現場と理論の往復運動/送りの夏のモチーフ/死をどう受け止めるか/リアル「送りの夏」/図と地を逆転させる研究史の大切さ/日常生活に置き換えてみる/第4章 なぜ少数を扱うのか──俯瞰する観察眼/経験的事実と可変的可能性/部屋の記述/文化資本と解釈労働/「水俣の甘夏」の思想/「荒地の家族」の共感しえない傷/第5章 自分のよって立つ足場を壊す──時間と空間を歪ます/「当たり前」を揺さぶる/人が織りなす風景/スーパーで買う野菜の味/“立派な”公営住宅で増える孤独死/手紙に残された夢の話/鮮明な夢/死者との縁を考える/夢は時間を行き来するタイムマシン/受動的=プレゼント/ミシンとコウモリ傘との解剖台の上での偶然の出会い/第6章 探究する感覚を磨く──自分への再教育/大人にはない感覚/モラル・エコノミー/「くらしのアナキズム」/パノプティコン(=一望監視施設)/世界の使い方/探究の時間/第7章 弱い人の声に耳をすます──世界の開き方/単純ではない世界/10票の参政権を持つ人/空港の中の住所? /なぜそこを調査することに? /前代未聞の移転補償解決/ウンコの問題は重要/ムラにアスファルト敷けたら逆立ちしたる/空港敷地の公園化/絶望的な貧困を支えたお地蔵さん/出世した粗末な石/違法と不法を分ける、村の秩序/第8章 心地よい社会からの脱出──二重の世界を生きる/ゲーテッドコミュニティ/感性的質/なめらかな社会とごつごつした社会/二重の世界の位置取り/架橋するフィールドワーク/おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

武井 康則

10
ちくまプリマー新書だし、「フィールドワークって何だろう」だから、入門書の体裁をとっているし、そうとも言えるのだが、内容は具体的でない。筆者は災害社会学者でその結果、死や絶望と相対することが多いようだ。そんな一般的でない状況、特殊な状況がなぜ求められるのかを様々な例を挙げて説明するわけだが、だから入門書にはなれない。特殊な位置にある本というべきか。2025/01/31

Naoko Takemoto

8
宮本常一や柳田国男を読んでいて、人の話を聞くのも、それを文章にするのも好きだし、会社を引退したらフィールドワークをやってみたいと思っていて、基礎からと購入して読んだ一冊。内容を読んでいて、大学生に石巻のタクシー運転手に幽霊との遭遇の話を集めさせた大学の先生が著者だと気づく。私は阪神淡路も東日本の震災も知る年代だけど、確かに阪神淡路で幽霊との遭遇の不思議な話はあまり聞かない。普遍性のないものに新たな知恵や感覚があると思う。もっと読み、書き、歩かねば!2025/03/20

oooともろー

4
具体的なケースを通して、新しい発見の大切さにふれられる。特に東北大震災後の夢や幽霊には興味を引かれた。固定観念を打破する有効な手段。2024/10/31

おっきぃ

2
フィールドワークで得られた知見をもとに、フィールドワークでこんなことがわかったり知れたりしますよという入門本の位置付け。プリマー新書だから高校生向けだろうか。幽霊や夢の話は興味深かった。本当に幽霊がいるかはともかく、幽霊にあったことがあるという人がいるのは事実なので、そこからものを考えることができるのが社会学のいいところだと思う。2025/05/27

takao

0
ふむ2025/07/29

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