内容説明
生涯、最も多くの時間を旅に学んだ宮本常一には、旅と観光に関する講演が多い。観光誘致の前にゆるぎない美しい村をつくろうと山古志の人びとに説いた「活気ある村をつくるために」、観光は地域づくりであり、文化教育であると熱海の人びとに語った「熱海の観光政策を考える」、若者たちにすべての発見は野にあると励ました「あるく・みる・きく・考える」、また日本の民衆社会が民衆の旅を通してどのように発展してきたかを説く「民衆とともに生きてきた道」「固定社会における人間の移動」「生活と道」ほか、8編の講演を収録する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroki Nishizumi
4
この巻も面白かった。日本人はなにかに拘束されると立派になるが、そうでないとわがままで野放図になる。シンボルはわれわれの心にイメージを与え、暴動を抑える。書物は何度読んでも四角い文字だが、現場に一度でも行くと心を打つ文になることがある。輪というものは動くように見えて実は動かない、そして停止していると同時に動く。工業化社会にもっていくことが幸せに結びつくとは限らない。などなど・・・2015/09/15
R
2
全国の農村や漁村、山村が高度経済成長で大きく変わっていく様子をずっと見続けた人。都市化に流されていくのを食い止めようとした人。民俗学の知見によって地方の人に誇りを持たせようとした人。たまに怒る人。2022/08/02
TOKUMOTO
1
昭和40年代から50年代にかけての講演集ですから、今と社会環境が変化していることは当然ですが、観光開発について、地元住民が基礎産業を固めることとか、旅する者が主体的な目的を持ち、旅でなければ体験できないものを求め、風土と人とにかかわりあいをもつようにすることがたいせつである、というようなことは何時も変わらないことと思う。実体験と調査による講話は分かりやすく説得力がある。2015/03/30
じょういち
0
どうして著作集と同じようなタイトルを付けたんだろう。紛らわしい。2015/07/06
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