内容説明
農業・農村の近代化が求められた昭和三十年代、経営作物の転換や協同化や、農業を中心に食品加工業や商業が直結する活力ある町づくりを提言した「新生活運動」にかかわる講演から、祭りや民俗芸能など貴重な自前の文化が失われていくなかで、農村と都市相通ずる文化再興の道を説いた講演など九編の講演を収める。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Nunokawa Takaki
2
2巻を借りようと思ったら間違って3巻を借りてしまったので3巻を先に読む。かつての日本は地域社会の色が強く、民衆のエネルギーも祭りや山車で綺麗に放出されていた。ところが時代が進むにつれ、人々は都会に出るようになり、他者とのつながりが希薄になっただけでなく、エネルギーが溜まり鬱憤する社会に変わってしまった。著者がこう嘆いていたのがもう40年も前になる。そこからまた更に社会は変わってしまった。だが意外にも、僕の地元では昔と同じように盛大に祭りが行われ、山車の威勢も見事で目を見張るものがある。地元愛が戻ってきた。2016/06/19
Hiroki Nishizumi
2
この巻も興味深く読めた。都会人と郷里との関係、共同経営について、祭りとはまつわるもの、廃刀令について、生活基盤があったから残った民俗芸能、など著者の言わんとすることがするすると入ってくる。そして特に印象に残ったのは次の言葉だ。「しあわせというのは、人が人を信頼し得ること、それができることだと思うんです」「大事なことは努力することです。でき上がったものはもうどうでもいいんです」「いつも思ってることは、いつか達せられる」2015/07/18
R
1
現在の日本に巨大都市と中世や近世の都市を同じものとみてはならない。宮本常一が歩いて回った農村は現在でも存在するのだろうか。2022/07/18




