内容説明
少年は、空腹に耐えかねて、目の前にいる男の握り飯を奪った。その行為を何度も繰り返していることに気づいたとき、首だけの男に出会う。
男は少年と同じく過去の記憶を無くしていた。侍だったということ以外は。
二人は様々な国へ飛ばされ、少しずつ記憶を取り戻していく。
彼らはなぜ、記憶を無くてしまったのか? 男はなぜ、首だけの姿になってしまっているのか?
第164回直木三十五賞を受賞した著者が、『千年鬼』に続き贈る和風ファンタジー。
第1話 独楽の国
第2話 波鳥の国
第3話 碧青の国
第4話 雪意の国
第5話 消去の国
第6話 和茅国
第7話 波賀里の国
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
DONA
15
よく見るとなかなか怖い表紙絵ですね。中身はずっしり重め。生きるとは、正義とは、色々なことを考えさせられました。結局彼らはどうなっていくんだろう?終わりのない旅もいつかは終わりがくるのか?2024/10/17
播州(markⅡ)
11
少年トサと、首だけの侍オビトの珍道中。なんだかんだいいつつお互い信頼しあう二人にほっこり。やり取りが小気味よくていいよね。オビトの喝がトサを止めたのも、トサの粗暴さも最終盤でしっかり明かされる。二人のねじくれてもつれ合った因果の糸も絆という形で再び紡がれる。二人の新しい旅路に幸あれ!2025/01/12
coldsurgeon
10
人は、自らの正義をかざして、不正を、悪を、懲らしめようとする。それを受け止める側にとって、その正義そのものが、悪かもしれない。怨念の連鎖と言えるかもしれないが、それを断ち切ることは、なかなか難しい。自然災害さえも、それが生じる側からすれば、災害ではない、ひとつの自然現象のだろう。このファンタジーを読み終えて、生きづらさは、自らの心の中にあるものにより、生じるのかもしれないと思う。2025/01/06
ton
4
ファンタジーなのかなと気楽に読み始めたけれど、オビトとトサが出会った経緯が明らかになった時は何とも酷くて辛かった。そして二人に希望があるような切ないようなラスト。 西條奈加さんこれからも読み続けたい作家さんの一人です。2025/04/05
みゃお
4
記憶を奪われた2人?の旅路。 失くしたものを探しながら 様々な国を訪ね 様々な人に出会う。 行き着いた先に 2人が見たものは2025/02/24
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