時代小説アンソロジー てさばき

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時代小説アンソロジー てさばき

  • ISBN:9784198949723

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内容説明

江戸の世を生きるおんな職人の矜持を
人気作家六人が鮮やかに描く
傑作時代小説アンソロジー第二弾



亡くなった人を美しく送り出す化粧師・おちえ。
祖母のもとで生まれ出る命を見守る産婆見習い・美登里。
病気の父に代わり、依頼主の望む香を作る練り香職人・おみつ。
確かな腕で早縫いの技術を駆使する仕立職人・おしま。
先妻が後妻の家を襲う「うわなり打ち」の仲裁人・お勝。
非業の死を遂げた父の仇を討とうとする髪結い・千加。

時代小説の名手六人が女性職人の凛々しさを巧みな筆致で活写する。
【文庫オリジナル】


〈収録作品〉
艶化粧        梶よう子
月満つる       坂井希久子
残り香        篠 綾子
針の歩み、糸の流れ  山口恵以子
うわなり合戦     蝉谷めぐ実
万年橋の仇討ち    藤原緋沙子

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

132
ほほぅ!これまた面白いアンソロジーだった。6名の女性作家、どれも流石の満足な読後感(上から目線は許してね)中でも篠さん『残り香』には超大物登場。蝉谷さん『うわなり合戦』妻が最強で大好き。どれもこれも技が光る女たちだった。2024/11/24

タイ子

83
さすが、時代小説手練れの作家さんたち。初読み作品なのでどれも素晴らしい。タイトル通り、手に職がある女性たちが昨日より今日、今日より明日へと技を磨こうとする中で周りで起こる出来事に対処しながら成長する姿を描いた物語。梶さんの「とむらい屋颯太」シリーズから化粧師あり、坂井さんの産婆見習い、篠さんおお香の店を守る話には最後に明かされる大物人物にアッと。中でも面白いのが蝉谷さんの「うわなり合戦」蝉谷さんの講談口調が大好き。先妻と後妻が闘ううわなり。フタを開ければ原因となったダンナが超クズ男。大いに満足の6作品。2024/10/29

真理そら

56
梶よう子、坂井希久子、篠綾子、山口恵以子、蝉谷めぐ実、藤原緋沙子の6人による短編集。シリーズ物の1編もある。「残り香(篠)」は練り香、作者らしく有名人やそこそこのクズ男も登場して楽しく読める。「針の歩み、糸の流れ(山口)」は仕立屋のお仕事小説としては楽しいが、恋物語としては寂しい。「うわなり合戦(蝉谷)」は思いがけない結末に、女は強いと感じさせてもらえる。6編とも満足気分で読了。2024/10/18

けやき

55
江戸時代の女性職人の仕事描くアンソロジー。梶よう子「艶化粧」、坂井希久子「月満つる」、篠綾子「残り香」、山口恵以子「針の歩み、糸の流れ」、蝉谷めぐ実「うわなり合戦」、藤原緋沙子「万年橋の仇討ち」の6編。どの作品も面白かった。ただこのアンソロジーは収録作の出典などの解説がないのが残念でした。2024/10/22

ケイプ

33
化粧師、産婆見習い、香職人、仕立職人、うわなり打ちの仲裁人、髪結いと手に職を待つ女性たちのそれぞれの話。どの話も興味深く読みました。仕立職人おしまの最後は予想もしない展開に。同じようなアンソロジー「てしごと」も読んでみたい。2025/07/07

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